バジリコとも言います

私の大好物のひとつに、「ジェノバ風パスタ」があります。バジルと松の実とパルメザンチースとオリーブオイルを、ペースト状にしたものです。簡単に作れるうえ、保存もできるのですが、バジルと松の実が、日本では結構お高めなのがネック。

近くの八百屋さんでは、週に一度くらい、一束100円のハーブの売れ残ったヤツを5束セットで100円で売っています。5束全部がバジルだったら問題ないのですが、日によっては、5束全部がローズマリーだとか、2つがハラペーニョだとかで、私の料理の能力の限界を超えた品揃えになっています。

せめてペパーミントか、コリアンダーだったら何とかなりそうなのですが、しかしペパーミント5束っていうのも、隠し味には辛すぎる。ドライハーブにして保存するのにも限界が。ローズマリーなんて、一生分の蓄えがありますわ。

外食した時にも、必ず「ジェノベーゼ」とか「ジェノバ風」とか書いてあったら、何はともあれそれを頼んでみます。なのにたいていは、「乾燥バジルのコンソメ和え」みたいな味になっているのは、なぜだろう。

今まで食べた中で一番おいしかったのは、アクティ大阪の中にあった「カプリ」という名のお店のものです。バジルペーストのパスタとチキンを、フォイルで包み焼きにしたもので、いつ行ってもおいしかったのに、今ではもう店自体がないそうです。
また、この店で「バーニャカウダ」を頼むと、どんなに早い時刻でも必ず、
「今日はもう売り切れてしまいました」
と言われたもの。幻の料理、バーニャカウダ。

そういや一度、グリーンサラダにお亡くなりになった青虫が転がっていることがありました。緑色であれば、手足のない虫でも許容できる私でさえ狼狽して、さっそくクレームを出したところ、
「申し訳ありません!取り替えて来ます!」
と言われたのですが、同じものをまた食べる気にはならないなー。次回タダとかにはならない?ね?ね?と、遠まわしに言ってみたのですが、同じく遠まわしに却下されました。