ハマコーさんが現役だった時代

最近何冊か続けて、昭和の金権政治についての本を読みました。

こういうの、電車の中などで読んでいて、小見出しの「田中真紀子越山会とのつながり」などをうっかり見られたら、「新潟出身の、愛郷心の強い人が、故郷のことを勉強している」と思われないかな。

また、政治評論家やジャーナリストは、「お金」のことを、なぜかカタカナで「カネ」と書きますよね。ロッキード事件を語ったあるページには、一行おきに「カネ」の文字が。「財テクにはまっている人が、血眼になってカネの勉強をしている」と思われないかしら。

昭和の後半って、本当にお金で何でも決まっていた時代みたいです。税金なんて、湯水のように使われているし。大臣は自分の地元の利益優先で政策立てたりしてるし。小泉さんが、その悪癖を是正するためにしているいくつかの改革が、いくらか理解できたりします。

で、昭和40年代、荒船と言う運輸大臣が、自分の地元だからという理由で、国鉄の急行列車を深谷に停めさせたので、当時大問題になったそうです。大臣は、「今も住民が多いし、これからもっと住民が増えて大都市になるんです!」みたいな言い訳をしていたそうですが、今の深谷が大都市かっていうと、微妙だなー。

それで思い出したのですが、私が小学生の頃はまだ大選挙区制だったので、ハマコーさんが選挙区にいました。
ハマコーさんは、選挙の時に街頭で、
西船橋駅に快速を止めます!」
と言い切っていました。

この西船橋と言う駅、いろいろな線の乗り換え地点ではあるので、そりゃまあ快速が止まったら便利でしょうけど、隣の駅が快速の停車駅なんだよなー。2駅連続で止まったら、そんなの快速じゃないやい。と、子供心に思いました。それに東京方面へ大急ぎで行きたいひとは、地下鉄東西線の快速を利用しているんじゃないかな。

今でもハマコーの顔をみるたびに、
「これが、西船橋に快速を停めそこなった男・・・」
と思ってしまいます。ちなみに快速はいまだに停まっておりません。