しかしまだ、一人からしか誉められてない

これは理想型

去年の年初に、「今年こそはボブにする」というチョロい目標を立てました。ずっとセミロングとロングを行ったりきたりで、「髪を短くするなら、マスターズ水泳の選手に選ばれてから」なんて漠然と思っていたのです。書いてみて思うけど、なんだよそりゃ。それほど真剣に泳いでもいないのに。


とうとう去年、そろそろやっちゃおうと思って、美容院に行くたびに、
「今の髪型のままで、そろえるくらい」
と言った後、
「か、」
と続けて、
「ボブにしようかと思っているんですけど」
と相談してみたりしました。


私は美容師さんの指名をしないのですが、店のスタッフはみんな、いつも決して私の期待を裏切らない仕上がりにしてくれるので、誰に切ってもらっても信用できると思い、誰かが
「じゃ、ボブやってみましょう」
とさえ言ってくれたら、その人に委ねる気です。


しかし、2007年に美容室に行ったのは6回なのですが、5回目まで、
「今は髪が長いから落ち着いているように見えるけど、短くしたらもうあなたの髪はハネハネで、ウネウネでボワボワになる」
と全員に言われました。ええっ、そんなに私の髪ってダメ?ボブを断られたことよりも、そんな欠点だらけの髪の持ち主である自分にガッカリ。


しかし5回目を断られた時点で9月。もうこうなったら断られてもボブにしてもらおうと決めました。一応雑誌で、「どんな髪質の人にも似合うボブ」と書かれているモデルさんの写真持参。過去に一度だけ、ヘアカタログの写真を持参して、カリスマ美容師に切ってもらったことがあるけど、鏡の前にその写真を貼り付けたままカットされ、シャンプー台に座ったときには、胸の上に写真を置かれたりしたのが、死ぬほど決まりがわるかったわ。


美容院に行く前に、ナメられちゃいけないと思って、メイクを直して気合を入れて行ったのに、担当になった女性は、あらっ、ノッ、ノーメークやんけ。完全に私の空回りだったわ。
さっそくボブにしたいと言ったら、やっぱり却下。髪がハネて、どんなに朝のお手入れが大変か、雨の日にどんなに最強に髪が広がるかを力説されました。そして、私の持ってきた写真を見て、「うーん」とうなったまま沈黙。きっ、気まずい。


しかし、そんなリスクは全部承知なので、とにかく切って欲しいと強く主張しました、うーん、エライぞ私。今までの私だったら、
「じゃ、今の髪型のままで、そろえるくらいで・・・」
とポッキリ折れていたはずだもんね。


で、どうしたかと言えば、彼女の腕が良かったからなのか、思いのほか私の髪質が素直だったからか、全然ハネないし、広がらないんですけど。むしろロング時代よりも朝がラクなくらい。もっと早く挑戦していれば良かった。でもこんなに短くしたのは、大学1年の夏以来で、今まで着ていた洋服も髪形が変わっただけで新鮮なシルエットに見えて、なかなか面白い。そうすると、なんだか短くしたい気持ちがエスカレートして、今月はもっと短くしました。来月はもっと短くしちゃおう。