日光がグローバル観光地になるには

眠り猫

最近、めっきり日記を書く回数が減りました。これは部屋が寒いこともあるけど、3月までは、会社のプロジェクト(く〜この言い方かっくいー)が進行中なので、なかなか事情が許さないのです。


そんな中でも、秋から冬にかけての連休で、近場の温泉地にいくつか出かけました。で、思ったのですが、熱海ってやっぱり観光地としては上等ですね。ずっとB級だと思っていたけど、風光明媚だし、交通の便も良いし、休暇を過ごすには最適です。今までは、箱根に勝る保養地はないと思っていましたが、秋に行ったら、熱海と箱根では光の強さが違いました。箱根も好きなんですけど、秋冬は、明るい日差しと海の熱海が一歩リードです。


今回の休みは、世界遺産に登録されてから初めて日光に行ってきました。日光といえば、船橋にいた小学校6年の時の修学旅行で訪れ、名古屋にいた中学校3年の時の修学旅行で訪れ、社会人になってからは家族旅行で訪れ、もう私としてはお腹いっぱい。何度陽明門前で記念写真を撮ったことか。そういえば東照宮の「眠り猫」、これは猫の好きな私ですら、個人的に「日本3大がっかり」に加えてもいいと思います。何度がっかりしたことか。


やっぱり世界遺産だけあって、以前より、外国人旅行者はたくさんいました。標識でも英語・韓国語・中国語くらいは併記されている場所が多かったです。でも、外国の個人旅行者が旅行しやすいかといえば、そうでもないと思うんですよね。主要な場所には、英語が併記されてますけど、主要じゃないルートや回り道には、だいたい日本語のみ。建物の由来なんかも、私は日本語のものしか見つけられませんでした。外国人用の案内図か何か用意されていて、それを見ながら歩けということなのかもしれませんが。


あと、「右側通行」とか、「土足厳禁」とかは、英語で書いてあげたほうが絶対にいいと思うんですけど。あと、いろいろな場面でコマゴマお金を出させられるのが、なんか不便で不愉快。3社寺共通券というのはあるのですが、東照宮奥の院にも行けないし、神橋を渡るのにも通行料がいるし、各社寺には「初穂料」という名の、絵馬だのおみくじだのお守りだのが、それはもういたるところにあって、ちょっと金儲け主義が鼻につく。ALL INCLUSIVEなチケットを発行したらいいのに。ま、これからこなれてゆくのかもしれませんが。


あと、私が不満なのは東武鉄道。せっかく世界遺産に直通する特急を持っているんだから、もっと整備すればいいのに、ソフト、ハードともに時代に遅れすぎ。今回特急券のインターネット予約をしたのですが、まずネット上に在庫がないので、いちいち名前や電話番号を入力して問い合わせして、あとでEメール回答なのが使いにくい。その場で取れるようにできないものか。で、チケット引き換えは駅で、まあこれは仕方ないんだけど、小田急や京成のように、予約番号を券売機に打ち込めば、機械できっぷが買える仕組みじゃない。窓口に行って、予約番号を言う・・・どころか、列車名や発時間、利用人数まで全部言わされるんですけど。予約番号管理の意味ねーよ。絶対にあれは、ネットの予約番号を使って発券しているとみせかけて、本当はあの場で新しく予約を取り直しているに違いない。


まあ、100歩譲ってソフト面は大目に見るとしても、ターミナルの東武浅草駅はイケてなさ過ぎる。あんなに暗くて古くて狭い駅だったっけ?せめてあそこはもうちょっと手を加えてあげてほしい。あと、私が乗ったのは臨時列車だったからかもしれないけど、車両の設備も古くさすぎる。特急なのに、急行との差が全然ないんだもん。あの駅と電車で、旅行のワクワク感1割減は確実。やっぱり、競合路線の多い小田急に比べて、ほとんどライバルがいない東武は気を抜いているんでしょうか。東武野田線だって、ほとんど野放し状態だもんな。