グリコの影が薄そうな国

ペペロなど

先月のこと、会社でランチから帰ってみると、同僚の机の上に小包が。よく見りゃDHL。そして宛名は個人名で、差出人も個人名。怪しい。怪しすぎる。


「きっと炭素菌だよ、開けてみなよ〜」と、不吉な事をいう同僚もいたけど、ってそれは私だけど、開けて出てきたのは大量のポッキーの箱。20箱位入っています。よく見ればポッキーじゃなくて、ポッキーに限りなく似た韓国製ロッテのポッキーもどきで、商品名は「ペペロ」というそうです。ここまで読んで何のことかわかったあなたは、韓国通。その日、11月11日は、韓国で「ペペロデー」と言い、日本のバレンタインデーのように、好きな人にこのペペロを贈りあう日なんだそうです。11月11日はポッキーの日でもあるんですけど、それよりよっぽど浸透してますね。


それにしても「ぺぺロ」って、赤い箱といい、Pで始まるネーミングといい、プレッツェルのチョコがけという形といい、明らかにポッキーを真似したでしょ?日本にも昔、ポッキーの類似商品といえる、プレッツェル部分がより太い、明治の「ラッキー」という商品があったけど、ここまで似せてはいなかったし、差別化にも必死でした。


日本でロッテの「VIPチョコ」という、リッチな板チョコが流行ったとき、同じ商品を韓国ロッテでは「MVPチョコ」として売り出してたな。それをおみやげに買っていったら、同じロッテ商品なのに、90%の人にバッタものだと思われました。日韓で、英語の違う名前を付ける意味がわからん。


ポッキーをコピーしたのがペペロだとして、そのペペロをさらに韓国国内メーカーがコピーした「ペペロン」という商品もあるらしい。これなんか明治製菓の「ポポロン」に似ちゃってるし、結局一周して日本に戻ってきた感じ。


この大量のペペロの差出人は、韓国の貿易会社の若い男子で、受取人の私の同僚は、貿易チームの若い女子。いや〜ん、ここから恋が始まるんじゃね?このこの〜。なんて、ウザいことを言う同僚もいたけど、ってそれは私だけど、頂いたペペロはみんなに配られました。その後、その2人の間には何の進展もないそうです。ちえっ。