髪を切りたい熱発生

麗子微笑

今年の夏は恐ろしく暑かったので、髪を切ろうと心に決めました。


で、美容室に行って、
「肩くらい、いや、場合によっては顎くらいの長さに切っちゃってください!」
と言ったのに、
「今は長いから、ある程度の重みで髪がまとまっているけど、短くしたら朝晩のお手入れとスタイリングが大変なので止めたほうがいい」
と言われていつもの髪形に。今まで一度もそのようなリクエストを出したことはなかったのですが、どうやら知らないうちにお手入れ簡単な髪型を勧められてたのね。いえ私、スタイリングに時間もお金も掛ける気は十分あってよ。


でも、短くしたい熱は下がりません。というのも、この夏、実家で昔のアルバムを見ていたら、子供の頃の自分がすっごくかわいかったのです。私だけじゃなくて、姉も弟も母も美しくて、自分じゃ気づかなかったけど、もしかしたら我が家は美しい家族だったのかも(EXCEPT父)・・・と思いました。今冷静になって考えてみると、褪せた色の写真の魔法だったかもな。


昔は自分の髪型の定番「おかっぱ」が大嫌いで、しかも母が思いっきり前髪を短く切るので、パッツンパッツンな写真ばかり。前日に前髪も横の毛も短くされて、自分のブサイクさに半泣きで遠足に行ったことを、今でも覚えているんだけど、まさにそのときの写真を見ても、今の私から見れば、全然かわいい。おかしいな。いつ、つまづいたんだろう。大人のブチャイクはそんなもんじゃなくってよ。


で、今私がしてみたい髪型、それはボブ。つまりおかっぱ。今までオトナになってから2度ほどチャレンジしたのですが、最後にチャレンジした98年の夏、
「もう二度とこの髪型にはするまい」
と思いました。たぶんカットがよくなかったし、カラーリングもそれほど一般的じゃなかったので、岸田劉生の「麗子微笑」(右上参照)っぽくなってた。オトナなのに。


今回そのわだちは踏まないうように、ヘアカタログなどで、理想の髪型を研究中なのですが、ヘアカタログって明らかに若い人向けに作られているのが今回よくわかりました。だってカットのコメントには、
「愛されパーマ」
とか
「モテカール」
とか書いてあるんだもん。愛されなくてもモテなくてもいいから、オシャレでどんな顔の人にも似合う髪形を載っけて欲しいなー。あ、あとスタイリングがラクなやつ。ってやっぱそっちかい。


来週以降で、私と約束がある方、もしキャンセルの連絡があったら、
「あっ、髪切るの失敗しちゃったんだ・・・」
と察してください。