ホワイトデーなんてさ

ピエールエルメのマカロン

この間、帰り道のデパ地下で、マカロンの巨匠「ピエール・エルメ」が出店していました。ななななんですって。買わなきゃ!絶対買わなきゃ!!と、じたばたしながら近づいてみると、なんだかすごい人。それも黒っぽい人だかり。っていうか、あなた方みなさん、もしかしてこのお店にお並び?男性ばっかりなんですけど・・・はっっ!今気付いた!これはホワイトデーのお返しに買おうとしてるのね。


と、思って見回してみると、どの洋菓子屋さんも男子の行列です。それも黒っぽい男子。つまり、グレーやベージュのコートを着がちなおじさんたちじゃなくて、20代から30代の男性達が今年好んで着ていた、黒いショートコートの集団なのです。意外とみなさんイケメンです。私も長い間生きてきましたが、男性がホワイトデーのお返しに、デパートの地下で行列を作って並ぶ、という光景は今年初めて見た気がします。何だろう、何のかんの言ってもやっぱり好景気なのかしら。それか、洋菓子屋さんに行列するという行為への抵抗が突然消え失せたか。


地元の駅に降り立ってみると、商店街のコージーコーナーには、グレーやベージュの人だかりでした。やっぱりこの年代はまだデパートの地下には抵抗があるんだろうな。
定年で辞めるおじさんの送別に、ハンドタオルを買おうとして、デパートのハンカチ売り場に行くと、
「これにしよっかな?どしよかな?」
と、女性用ハンカチ売り場の前で、決めかねている優柔不断な男子が数名いました。私のおじさんへの送別品は、数秒で即決したのですが。しかしまた、ハンカチとは無難な。


ホワイトデー当日、もちろんあげてないので、お返しなんて望むべくもないのですが、私の部署よりさらに昭和色が濃い他の部署では、バレンタインデーに義理チョコを丁寧に配っていた女子社員の机の上には、プレゼントが山積みに!
それを見た同僚と、
「あげてなくても、お返しをくれるくらいの心意気がある人はいないのか」
なんて勝手なことを言って、自分で持参したお菓子をばくばく食べてうさ晴らし。