オランダの絵本作家たち

ミッフィーの消印

先月、会社でピキピキと脇目もふらず働いていると、
「まあ、これでも見に行ってきなさい」
と、大丸ミュージアムの招待券をもらいました。やっぱり真面目な勤労者にはいいことがあるなあ。


去年、パウル・クレー展を見に行ったのも大丸ミュージアムだった。行くのにギュウ詰めのエレベーターに乗らなきゃならないし、そのエレベーターに乗るのに、すっごく狭い場所で長い間待たなきゃならないしで、予想外に行きにくい場所なんだけど、来客数は多いみたい。今年の秋に大丸が移転したら、もうちょっと行きやすい形になるように希望。


今やっているのは、「ミッフィーとオランダの絵本作家展」。ディック・ブルーナは、子供と正面から話しあう絵本にしたかったので、登場人物はみんな読者の方を向いているそうです。線も構図もシンプル、色数は抑え気味で、これがロングセラーの秘訣か。他にも、オランダの人気絵本作家の原画が飾ってあって、動物が主人公のものはみんな、見ているだけでおもわずにっこりしてしまうような、優しい絵ばかりでした。特に、カエル君が風邪を引いて、あひるやブタがお見舞いに行く絵本はユーモラスで味があって楽しい。オランダって、特に絵本の国だって思ったことはないけれど、色々な作風の作家が揃っていて、裾野の広さを感じました。


私が行った日は、オランダの郵政省がミッフィーの描かれたオランダの切手に、オランダの消印を押印してくれるというサービスがあった日。その消印もミッフィー。あれはなかなかかわいい。