エルミタージュ美術館展に行ったっけ

クリスマスイブの前日、上野にエルミタージュ美術館展を見に行きました。最終日がイブの日曜日で、もう絶対に混むことは必至なので、まだマシなような気がする前日の朝に出かけました。きっとここでデートして、それでそのままディナーに行ったりするカップルでいっぱいなんだろうなあ。と、思いましたが、意外とご年配の夫婦が多かったです。しかし、それでもすごい人。


プラドかウフィツィなら、将来行くかもしれないけど、今までのロシア体験からふまえても、エルミタージュには行かない気がするので、こうして見る機会があってよかった。そのちょっと前に、山口智子エルミタージュ美術館を紹介する特番をやっていて、美術館を創設したエカテリーナの生涯をたどっていたのは、なかなか面白かった。


こういう特番では、女優さんは場面ごとに違う衣装を着なければいけない決まりみたいなんだけど、で、だいたい衣装が突拍子もなくて、番組に集中できなくなるものだけど、このときはどの衣装もセンス良く場面に合っていて、ああいう特番なら何回見てもいいです。


館内には立ち止まるようなスペースはないので、早足で回るしかありませんが、順路の最後にあったカナレットとベロットの風景画はなぜかあまり人もおらず、じっくり見られました。東京都美術館は、よくフランスの印象派などの絵を呼んでくれるけど、建物が大きくないからか、いつどんなときに行ってもコミコミです。


そういえば、去年の春頃、石原都知事カルティエの現代美術展の来賓スピーチで、カルティエをこきおろし、展示してある現代美術の作品の悪口を言うというみっともない事件がありました。あれが全世界に配信されたのかどうか知りませんが、美術関係者の中にはムカッとくる人は結構多かったはずなので、これからは都の美術館に貸し出してくれなくなるんじゃないかと心配です。
最近では、この事件を思い出すたびに、
「じゃ、お前のとこの四男の作品はどうだっていうんだい」
なんて思ったりします。