イヤフォンは快調です

Waltz for Debby高性能のイヤホンで思い出したのですが、ビル・エヴァンス・トリオの「Waltz For Debby」の録音は、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードというジャズクラブで行われており、観客が食事したりおしゃべりしたりするざわめきが入っていて、なかなか雰囲気のあるアルバムなのです。


しかしその中の、「Porgy」という曲では、そのイヤホンを使わなくとも、曲の途中で酔った女性の高笑いがはっきりと録音されており、
「コラ、ねえちゃん、ちゃんと聞かんか」
なんて40年前の観客にイライラしたりします。でもそういう形で名盤の中に永遠に残って、後世のリスナーにキレてもらえるなんて、ある意味うらやましいなあ。


飛行機の中では、常にゴーッという音がしていて、普段のヘッドフォンだとそれに合わせてプレーヤーの音量まで大きくしてしまい、その結果耳が疲れて痛くなってしまいます。SHUREのイヤフォンにはそれがなかったので、結構気に入りました。ただ、あまりの密閉っぷりに、慣れないうちはちょっとした閉塞感を感じます。ミニ閉所恐怖症ってカンジです。あと贅沢を言えば、低音がもう少し重めに効いてくれると、完璧なのですが。


本当は一番いいノイズキャンセラーとは、ごついヘッドフォンで、電気的にノイズをリダクションするものらしいのですが、あの頭の上にするヘッドフォンってかさばるし、やりすぎのような気がして、あんまり好きじゃないんだよなあ。


バイクのヘルメットに、アフロのカツラを付けた、「アフロメット」のように、ヘッドフォンの上に天パーのカツラをつけた、「御茶ノ水博士フォン」が、近い将来出来ればいいのに。そうしたら、金髪バージョンなんかもできて、カラーコンタクト並みに普及すると思うんだけど。いや思わないけど。