今年もお正月が終わった

毎年作るの止めようと思いながらも、今年もおせち料理を作りました。


年末にせかされるように慌しい理由の3割は、おせちの買出しと仕込みのせいだと思うんですよねえ。あとの3割は大掃除で、2割が年賀状、残る1割は、
「あれもやらなきゃいけないし、これもやらなきゃいけないけど、あれもやってないし、これもやってない。キーッ!」
っていう気持ちのせいだと思います。
それに、クリスマス前後のお休みから、あまりにも時間がなさすぎってのもあるな。


なんて言っても、うちなんて家族がたったの二人で、猫を入れても三人。作る量なんてタカが知れています。なのに、毎年何を作ればいいのか思い出せなくて、思い出して買い物リストを作るだけでも余計な時間を使ってしまいます。しかし私も学習しました。去年、賢明にもおせちの写真を撮っておいたのです。おせちを自分で作るようになってから十年以上たって、ようやく写真というものの存在に気付くとは。


おせちの中で忘れちゃならないのが、飾り生麩の存在です。生麩なんて日ごろめったにお世話にならないけど、これを散らしておくだけで、一気におせち気分が盛り上がるという優れもの。おせちの煮物なんて、良く見りゃかなり地味な存在なんだけど、梅ともみじの生麩と、絹さやの彩りのおかげで、お正月っぽくなるもんな。あと、お重や、お正月用の大鉢なんかも大切な存在。これに入れるだけでも「お正月到来!!」って気になるもん。


我が家独自のものがあるとすれば、それは岩石卵。ゆで卵を黄身と白身に分け、黄身は砂糖と塩を混ぜてつぶし、白身は粗みじんにして黄身に混ぜ、簀巻きにしてレンジで蒸すというもの。切り口が面白いので、これを作るのは毎年の楽しみ。手綱こんにゃくや、人参の梅飾りなんかも年に1回しかしないので新鮮な気分です。毎年思うのですが、人参を梅型に切ったあと残った野菜クズはどうしたらいいのだろう。やはり椎茸の飾り切りと同じように、どさくさにまぎれて鍋に投入しちまうか。