ドイツ語の辞書くらいは持参するべきだった

旅行に行った最初の夜、洗顔料を持ってくるのを忘れた事に気付きました。メイク落としは、シート状のものを持っていたので助かったのですが、朝、顔を洗うのに石鹸ではねえ・・・おっと、ここにある
「爽快 無香料洗顔料」
は何かな。ちょっと拝借。


と、同行者の男性用洗顔料を無断で使わせてもらいました。が、ミントが激烈に配合されているらしく、洗い上がりに顔がやたらスースーします。間違えて、歯磨き粉で洗ってしまったかと思うくらい。
「いやあ、顔を洗って顔が寒いよ」
という一言で、無断拝借がバレたりするし。


コペンハーゲンで、洗顔料を買おうとしたのですが、ニベアのくせに千円くらいするのであきらめて、物価がより安そうなドイツで買うことにしました。これは大間違いでしたわ。ドラッグストアでそれっぽい商品が並んでいて、まあまあ安いのですが、本当に洗顔料なのかどうかが、私のドイツ語の語彙では今ひとつ自信がありません。


「これだ!」
って確信を持ったかわいいイラストのものは、たいていハンドクリームだしな。それも、ドイツ語でも英語と同じ「HAND」だという、ありがたい偶然の一致のおかげで気付けたし。
でかでかと
「FACE WASH GEL」
って書いてあるわかりやすい商品は、パッケージの渋さからして明らかに男性用だしな。ここで男性用を買ってしまうくらいなら、同行者の歯磨き粉的洗顔料でガマンするわ。


じっくり探したところ、「MILDES WASCHGEL」と書かれたパッケージを発見。これだ、これだわ。きっと、マイルド・ウォッシュジェルよね?しかし、値段が1.99ユーロって安すぎないかしら。本当に洗顔料なの?思いきって買って使ってみたところ、一応泡立ったので、もうこれでいいことにしました。


パッケージの裏には
「Der cremige Schaum entfernt Make-Up, uberschussigen Hauttalg」
なんて書いてあります。これ、私の想像訳では、
「このクリーミーな泡がメイクを落とし、肌にうるおいを与えます」
だと思うのです。
帰国してドイツ語辞書を引いてみると「Schaum」がベタつき、「Haut」が足の裏、だなんて意味でないことだけを祈ります。