ああスイカの季節がもう終わってしまう・・・

果物の中で、一番好きなのはバナナなのですが、二番目くらいにスイカがきます。スイカは季節も限られているし、当たり外れもあるし、重くて持って帰るのが大変そうだしで、口にする機会が限られている貴重な食べ物。


今、ヴィ・ド・フランスで、「スイカパン」が売り出し中です。大きめのカップケーキのような大きさで、赤いスイカスポンジケーキを、緑のクッキー生地で包んだというもの。まずまん丸ではないのが不満なのですが、皮が黒と緑のシマシマじゃないのもそそられない。赤い部分は確かにスイカの味がするのですが、考えてみればスイカって、瓜だもんな。キュウリっぽい味といえなくもjない。これは、ロッテのスイカバーが勝ったと思いました。


旅行中も何度もスイカを見かけました。ラグビーボールっぽい形のです。折り良く朝食に出てきたので食べてみたのですが、やっぱり水っぽくて甘さも足りなくてイマイチ。
と、思っていたのですが、隣のテーブルの白人中年夫婦は、
「スイカ、うまいネ」
「こんなにウマイスイカ、食べたことないネ」
というような会話をしていたのです。尾花沢や富里町のスイカを食べさせたら、あまりのおいしさに失神するのではないでしょうか。


そういえば、スイカを食べようとすると、遠くの方から猫が、ドワ〜ッとと駆けてきます。もうこれは、ドワ〜ッとしか書きようのないあわてっぷりなのですが、スイカ付近まで近づいて匂いをかいだあと、
「いらない」
と言って、またどこかへ行ってしまいます。なによー!やるなんて言ってないわよ!っていうか、スイカの何が不満よ!?


これと似たようなことが、鯛あられでも起こります。鯛あられって、魚の形をしたお菓子に甘辛のコーティングをしたオレンジ色のあられです。この袋を開けた途端、
「ドワ〜ッ!」
と音がして、猫登場。
「ほ〜ら、おさかなだよ〜」
と、鯛あられを泳がせてみるまでは食いつきがいいのですが、やはり匂いをかぐと、
「いらない」
と言って、落ち着いて去ってゆきます。鯛あられを泳がせてみた自分が虚しい。