将来着るべき服を考える

チチカカ」という雑貨屋さんをご存知でしょうか。中南米の雑貨を主に扱う、エスニックな店構えのチェーン店です。主力商品はキリムの工芸品と、ハンドメイドのシルバーアクセサリーのようで、その店の前を通るたびに、「コンドルが飛んでゆく」を口ずさんでしまっていたもの。将来、体型が大きく崩れるようなことがあれば、あの店でポンチョを買って、主にそれを着て生きていこうと思っていました。


体型を隠す服といえば、他に有力候補はインドのサリー。インドシルクの鮮やかな色が、目を惑わせてくれそうだし。しかし、インド人は良く見ると目鼻立ちが整った美しい人が多く、同じ土俵に上がるのは気が引けます。宗教的な意味を度外視すれば、チャドルもなかなか。チマチョゴリも、かなり体型カバーに役立ちます。逆にアオザイやチャイナドレスは、もう着られないような気が。


ハワイのムームーもまあいいのですが、ハワイ人の体型って、本当に豊満だと思うのです。それというのも、昔替えの下着を忘れてハワイに行くという大失態を犯した時、デパートの下着売り場で、サイズがイマイチわからなかったので、日本ならM相当の、真ん中位の単位のものを買ったときのことです。
レジの女の子二人が、
「あらっ、あなたこのサイズが合うなんてスリムね」
「まあっ、このサイズが売れたの見たことないわね」
などと、口々に私に言うのです。


あー見栄を張って、ちっちゃいサイズのものを買ってしまった・・・と思って部屋に帰って着てみると、おっそろしくブカブカで、3枚合わせてはいてみると、ちょうどジャイアント馬場のプロレスパンツ的釣合いになる始末。これが小さなサイズというのなら、彼らは何を履いているのか、心底知りたいですわ。まあ、大事なのはサイズではなく、バランスなのでしょうが。そんなわけで、ムームーは、本当に体型が崩れまくった時のために取っておきたい最後の砦。