もし猫にインテルが入っていたら

インテルのコマーシャルで、深津絵里が困ったハメになるたびに助けてくれる、インテルが入っている黒犬と、インテルが入っている蜂がいますよね。
「ええっ、インテルが入ってて、出来ることはそれだけ?」
と思わなくもないですが、っていうか、私の乏しい知識では、PC内の処理能力のスピードアップを図るプロセッサーだったと思っていたので、正直それが入るとどうして深津絵里の襟巻きに化けたりするのか、よくわかりません。
たまに公共の場で迷惑な行為をしている人を見ると、
「おまえさんもインテルを入れてもらいなさい」
とは思ったりしますけど。


そこで、猫にインテルを入れたらどうなるか考えてみました。たぶん何にも変わらないと思うんですよね。もともと猫は人間が話していることや、置かれた状況などは、結構正確に把握していると思うのです。しかし、把握していることを人間に知られてしまうと面倒なので、わからないフリをしているだけで。でないと、
「新聞取ってきて」
とか、
いんげんのスジ取って」
とか、お手伝い要員にされてしまうので。


そういえば、これと似たことが会社でも。
初めて行った会社で、ついうっかり、
「これもできます」
と言ってしまったばっかりに、その担当にさせられてしまい、その会社を辞めるまでずっと逃れられない面倒な仕事を押し付けられたり。


私の知り合いに、大手のディスカウント航空券の会社に発券のスタッフとして入ったのに、数ヶ月しないうちに営業に回され、航空券の仕入れ部門に昇進し、いつの間にか首都圏の重要支店の支店長にされてしまった人物がいます。これが野心家なら、その道のりは満足できるものだったのでしょうが、あいにくとただの旅行好きだったので、支店長時代は私生活を犠牲にして旅行にもいけずじまい。これもその一例だったと思うんですよね。きっと周囲には、アホのフリをして、それ以上の昇進をせずに、カウンタースタッフとして好きな旅行の仕事だけしていた人もいると思うのです。