ユウジュウフダナー

お友達と出かけた時など、ご飯を食べるのにどの店に入ろうか迷うことありますよね。誰かリーダーシップを取れる人がいればいいのですが、必ず4人に一人くらいは、
「どこでもいい」
という人がいて、そういう人に限って決めたお店に文句を付けるんだよな。


私の場合、どのお店でも食べたいなと思うメニューがあり、そういう意味では誰とも争わなくて済むのですが、そんな私でも社員食堂のメニューでは、
「何ひとつそそられるものがない」
と思う日が2日に一度はやってきます。


中学の頃に読んだ、岩舘真理子のマンガでは、
「ある寒い日に、女子高生が3人メニューを見て何を食べようか悩んでいた。1時間くらいたって同じ場所を通ると、まだ迷っていて、しかもその中でも一人の女の子が、一番激しく悩んでいるようだった」
と、男の子が思うシーンがありました。なんかその男の子は、一番迷っている女の子のことを、迷っているがゆえに愛しく思っている様子。
なるへそ。こういうのが、男心をくすぐるのか、う〜ん。私には難易度が高過ぎるわ。


その後の人生で、これを応用しようと思っていたのですが、今の今まで忘れておりました。これからの人生に応用してみよう。会社の社員食堂で、12時ちょうどからずっとメニューの前に立って悩んでみます。本当にどれもおいしくなさそうなので、これは演技しなくても悩めると思うのです。はっっ!つーか、誰目当てで何効果を狙っているのか、自分でもわからないわ。


学生時代に、イケメンな先輩がいました。ずっと、
「なんて素敵なお方・・・」
と思っていたのですが、ある日一緒に映画を見に行った時、夕食の場所を決めるのにウロウロし、お店が決まったと思ったら、今度はメニューを決めるのにもフラフラしていました。


ちょ、ちょっと、こういう場合は私が、
「えーっと何にしようかな〜。迷っちゃう〜」
なんて言ってみたいのに、
カルボナーラとペペロンチーノか・・・ぐわっ決められねえ」
なんて言われたら、なんとなくバカバカしくなって、全部決めてやろうかと思いました。今でも覚えているのですが、その彼が結局選んだのは、ボンゴレビアンコです。イケメンなだけに、その優柔不断さが痛々しい。