中間がいちばん

最近、クロールが面白くなり始めました。


もともと水泳は好きだったのですが、水泳部にいた中学時代は、背泳ぎがどちらかと言えば得意でした。と、いうか、中学の時の水泳部なんて、小学校の頃から水泳の英才教育を受けたような人ばかりで、そんな中ではクロールや平泳ぎなどのメジャーなものでは勝負できなかったのです。


オトナになって、自由に泳いでいいようになると、一番好きだったのは平泳ぎ。常に前を向いて泳いでいるのが、いいんですよねえ。水面下の世界がきれいに見えて、射し込んだ陽射しがキラキラして。一ストロークで、できるだけ遠くに泳いでいくのがとても気持ちよかったです。しかし、平泳ぎがクロールよりもスピードが遅いと思い込んでいるおじさんが、絶対に私に道を譲ろうとしないのが腹が立つ。彼のクロールよりも早く泳げているんだけどなあ。


最近、平泳ぎにも飽きてきたので、初心に戻ってクロールで泳ぐようになりました。最初は、水の中の景色も見られなくてつまんないと思っていたのですが、ちょっとずつ泳ぎを改良していったら、面白いように早く泳げるようになりました。た、たのしー!クロールって!ただやっぱり息継ぎは面白くない。これも今に飽きてしまう気がする。


そういえば、ランナーズハイという言葉がありますが、スイマーも結構ハイになれる時があります。
「あーもうこの折り返し地点で休もう」
と思っているのに、つい、そのあと一キロくらい泳いでしまったり。


5年くらい前のこと、毎週泳ぐのが楽しくて調子よく泳いでいて、プールから上がって体重を図ったら、毎週500グラムぐらい減っているのです。最初のうちは喜んでいたのですが、三ヶ月くらい経ったら、自分の身長に較べてどう考えても体重が減りすぎてきたのです。


BMIという標準体重を出す指数で、1.85未満がやせているという判定なのに、1.64まで下がってしまい、
「これはガンだわ・・・ガンに違いない」
と思って、それ以来怖いので体重計には決して乗りませんでした。今も生きているので、ガンではなかったようです。


しかしそれから5年。今では標準体重に戻った上、泳いだあとも体重は10グラムも減っておらず、逆の意味で怖いので体重計には乗れないわ。