今日春一番が吹きました

昔も書いたと思うのですが、会社の空調は昭和式。それも高度成長期の昭和。操作はボタンではなく、つまみ。大きさはスーパーコンピューター並み。始動させると、「グガガガガガ」と、電気製品にはあってならない音を出します。

今はまぎれもなく冬なのですが、会社には暑がりのおばさまがいて、外の気温が10度以上になると、
「ちょっと暑いわね」
と言って、空調のスイッチオン。それも、れ、冷房って!

確かに今年、環境省が職場の空調の温度を下げるように、ウォームビズを推進しています。でもまさか、冷房をつけて温度を下げるって想定は、小池大臣もしていまい。

去年までは、とてもスリムで寒がりなおばさまがいて、二人の間で、冷房をつけるつけないと大モメにモメていたのですが、スリムおばさまは定年で退社したため、いまは暑がりおばさまの天下です。しかし、本当に会社全体が寒くなり始め、ストールなどをこれ見よがしにみんなで羽織ってみても、冷房を消してはくれません。誰かがたまりかねて、冷房を切りにいくと、必ず彼女と目があって、
「キッ」
とにらまれると聞きます。ドキドキだな。

今日、風邪のひき始めのような症状が出たのに、凍死しそうなほど職場の温度が下がっていました。切ってしまいたい。しかし、この空調があるのは、そのおばさまの斜め横3メートルの扉の中、という微妙な位置。

その扉も開けると絶対に「キーッ」という、オンボロなシロモノ。一応彼女が席を立つのを、午前中いっぱい待ってみたのですが、ただ一回席を外した瞬間に、私ときたら不覚にも電話中。「ちょっと命にかかわるので」と言って、電話を切ってしまおうかと思いました。