前髪ちゃんについての前説

小学校4年生の頃に、周りのオトナの女性を見て気付いたことがあります。それは、みな前髪を上げているということ。がびーん。

なぜ、がびーんかと言えば、小学4年生の頃、私はデコっぱちで、前髪を上げると顔の6割くらいが額になってしまうほどだったのです。親兄弟と親戚中を思い浮かべて見ましたが、誰もデコが広い人なんていません。

しかももっと悪いことに、意味もなく富士額。富士額って、日本髪を結う時にはアクセントになっていいかもしれませんが、普通の髪型で前髪を下ろしている場合は、分け目が定まらなくてとってもうっとうしい存在です。私の尊敬するマイケル・シェンカーも富士額ですが、若い頃はともかく、お年を召してきたら案の定、そこから髪が後退し始めました。うわーん。

オトナになったら、いつかは前髪を上げないといけないと覚悟していました。成人式の時に、成人式用ヘアカタログを見ていたら、8割以上は前髪を活かした髪型だったので安心。まだあと2年はイケると思いました。
そして2年後に、就職したとき
「もうそろそろ上げないとダメかな?」
と思っていたのに、回りの先輩も同僚も、みんな前髪あり・・・っていうか、当時流行ってた、「前髪の後ろ半分を立てて、その上大き目のカールで巻いておく」という髪型だったので、まだもう5年くらいは大丈夫そうでした。

ちなみにこの髪型、浅野ゆう子などがやっていて、私もやってみたのですが、ある日交差点で信号待ちをしている時に、道路にうつった自分の影があまりにも珍妙だったので、翌日から止めたという経験があります。

とかなんとか言ってるうちに、小学4年生だったときに回りにいたオトナの女性たちの年を、とっくに越えてしまった気が。そう思って、今年から前髪を伸ばし始めようと思いつきました。今じゃ、あの時ほどデコっぱちじゃないもんね。でもたまに、額の髪をかきあげたときなど、
「ちょっと今、顔の面積が変わった」
って言われることあるしな。微妙。