それでも欲しい福袋

いまさら気付いたのですが、福袋にはめったに福が入ってないですよね。

福袋って、中に入っているモノの価値よりも、開ける時のワクワク感だけにお金を払っている気がします。袋を開けて見終わって、
「ふぅ楽しませてもらいました。じゃ返してきまーす」
ということができれば最高なのですが。その後絶対に着ないとわかっているカットソーやセーターなんかが増えるよりは、ただ中身を見るためだけに5%程度払ってもいいんだけどな。

最近ではネットオークションもあるし、誰か欲しがる人に譲れるのかもしれません。しかしいくらオークションといえども、私が高校生の頃に買った福袋の中に入っていた、「ラメ銀のメッシュのスカーフ」を欲しがる人は、さすがにいないでしょうが。いやいるかな。メタルのライブにぴったりなこのスカーフ、今ならラメ紫のメッシュのスカーフとペアでお譲りいたしますので、ご連絡下さい。

そんな、福袋に夢も希望も抱かないお年頃の私でも、2日の初売りの日にお茶をしていると、通る人全てが福袋を持っているようで焦りました。高校生らしき2人のギャルは、全く同じ福袋を2個ずつ持ってたし。ブランド名は、私の知らないギャルブランドで、紫の銀紙で出来た袋がまぶしい〜。中にはラメ銀のメッシュのスカーフなどが入っていそうです。もう一個は金のボストンバッグでできた福袋。一体どんなブランドなんだい。

あと、プランタンの靴の福袋は良いと聞きます。徹夜で並んで買った友達に見せてもらったら、ブーツとパンプスとカジュアルシューズが一足ずつで一万円でした。ブーツは結構ベーシックなものでしたが、パンプスはエメラルドグリーン。一体どんな服に合わせればいいのかしら。3月17日に使えるか。その日はアイルランド人のお祭り「セント・パトリックス・デイ」で、緑のものを身に付けてパレードする習慣らしいです。うーむ、それしか使い道が思いつかないぞ。

それ以来街中で、突拍子もない色の靴を履いている人をみると、
「おっ福袋だね」
と思います。

まあ、ブーツ一足が一万円で手に入ったと思えば、安いものなんだろうけど。でも、ブーツって、幅とか長さとかヒールの高さとか、かなり個人的に好みにばらつきがある品だと思うのですが。