楽しい初詣

1日に初詣に行きました。1日に行くのは、とても久しぶりです。実家にいた頃は、紅白歌合戦でどっちが勝ったか見定めてから、車や電車や徒歩で二年まいりに出かけました。寒いうえに混んでいて、信心深くもなく、強い願い事もなかった私のような人間は、振舞われる甘酒だけが楽しみ。

甘酒なんて、子供の頃からぜーんぜん好きじゃないのに、寒い真夜中に屋外で飲むと、本当においしく感じるから不思議です。この間考えたのですが、同じ種類の飲み物として、屋台でグリューワインを売り出したら、今の日本なら結構売れるんじゃないでしょうか。ちょいとスパイスは、控え目にしなきゃならないでしょうけど。

家から30分くらいの柴又の帝釈天にしようか、10分位の地元のお寺にしようか悩みました。家から10分の「法華経寺」というお寺では、境内には蜂蜜まんじゅう、略して「はちまん」や、里芋のきぬかつぎのお店や、ファミリーで住んでいる猫が寄ってくるポイントもあるという、小学生の頃から私にとっては夢のような場所。とは言っても、帝釈天では草団子が食べられるしな〜、あー悩む。

結局行ったのは帝釈天。駅に降りたとたん甘酒を買おうとする同行者の襟首をつかんで、まずはお参りへ。甘酒も駅前は200円で、帝釈天に近づくにつれて150円、100円と値が下がってゆきます。境内の一角では、テレビ生中継の青木さやかと竹山を見ました。先月はパリで泉ピン子と安住アナウンサーを見たし、最近芸能人づいているな〜。希望を言えば、KAT-TUNのどっちかとか、フィギュア日本代表の誰かとかが見たいのですが。

お参りの後はおみくじを引きました。ひゃっほう、吉。なのに待ち人来たらずってどういうことよ。今年は戌年のせいか、犬を連れておまいりに来ている人が多いように感じます。あーあ、猫年ってのがあればねえ。

その後、メインの、いえいえおまけに草団子を食べました。草団子といえば、寅さんシリーズの舞台にもなった、「とらや」です。どうしても寅さんのテーマソングが頭から離れません。今の私の頭で、このテーマソングに対抗できるのは、年末にうっかり聞いてしまったマツケンサンバのみ。

このお店は、従業員のおばちゃんがみな優しく親切で、どんなに忙しくても物腰が柔らか。たったの300円の草団子を食べるのにも丁寧な応対で、観光地の有名店とは思えません。アンコもおいしかったし、新年早々よい気分でした。