微妙な心の動きが読みきれない

私の仕事は主に出張手配なので、パッケージ旅行の動向などには、全然付いていけていません。グアムもサイパンもホノルルも、最近では空席照会すらしたことがありません。マウイもカウアイもスリーレターを忘れてしまってます。ロスカボスはロスロボスと区別がつきません。使えない私。

そんな私に、年に一回か二回、自分のプライベート旅行の手配をさせようという人が現れます。だいたいパッケージ旅行なのですが、私にはこの心理が良くわかりません。
会社の取引先なので、会社の電話やメールを使って申し込みや相談があるのですが、
「こんの忙しいときに、有給取ってへらへらハワイなんかに行きやがってよ〜!」
なんて、心の狭い上司に思われているのではないかと心配です。

まあ、そういう事がなかったとしても、
「課長のハワイ旅行のホテル、確かワイキキのハズレで海が1ミリも見えないところよ」
なんて、旅慣れた女子社員から思われたりするのも気の毒です。

私の課には、定年間近のオバサマがいるのですが、昔はその取引先の総務をやっていたそうで、人のプライバシーをベラベラしゃべりまくります。
「去年一緒に行った女の子と名前が違うわねえ。別れちゃったのかしら」
とか、
「アラ、彼氏の方が4つも年下なのね!」
なんて余計なお世話。

まあ、これを私達トラベル部門の中だけで言っているのなら、まだいいのですが、チケットをお届けに行って当の本人がいない場合など、
「ちょっと、○○さんが彼女と行くチケットの件知ってる?」
なんつって、同僚の女子社員に内容を全て説明したうえで、チケットを預けて帰ってきたりします。

私なら絶対にこんなに職場に近いところで、プライベート旅行の申し込みなんてしたくないのですが、結構リピーターも多く、最近ではもしかしたら、
「オレは毎年女を変えて旅行に行く」
とか、
「年下にもモテる私」
とかを世間にアピールしてもらいたいのでは・・・と思うようになりました。