人間はミスをするもの

最近のニュースで、心から気の毒だと思ったのは、みずほ証券ジェイコム社株の誤発注です。気の毒・・・というか、規模は違えど、こんなミスなんて私にとっては日常茶飯事。

例えば、日本航空の端末では、一ヶ月以内の日付ならば、月を入力しなくても、自動的に月のデータを補足して表示してくれるという、ちょっと便利なシステムがあります。
「来月、1月1日のJFK便の空席照会」
ならば、本来
「A 01JAN NRTJFK」
と入力しなければいけないところ、
「A 01 JFK
とだけ打てば、システムが自動的に01JANと読み替えて回答を出してきてくれます。

これはとっても便利なのですが、来月の同日を見ようとして
「A 01 JFK
と打っても、もし今日が1日だとしたら、今日の空席状況が出てきます。これに気付かずに、何度一月前の日にちで予約してしまったことか。
「4月29日って、ゴールデンウィーク初日なのにガラガラだなあ。景気が悪いからなあ」
なんつって思うときには、まず間違いなく3月29日の空席照会しているはず。これが何百億円の損失になっているとしたら、私、とっくに行方不明になっています。

それなのに、先週の週刊ポストの見出しは、
みずほ証券誤発注・25歳エリート社員のその後の地獄」
みたいなタイトルの記事がトップで出ていました。
出版業界も、単純な確認ミスが、後々大問題に発展しがちな業界だと思うのですが、これは今まで一度もミスをしたことのない、エリート編集部員が書いているのでしょう。
「お前は誤字脱字が多いから、この記事は書いちゃダメ」
とか、さぞや編集部内で、議論されたんでしょう。しかし25歳なんて、仕事にようやく慣れてきて、ちょっと油断をしてしまいがちなお年頃。私なら責められません。