またお昼の話なんですが

東京駅の近く、八重洲口側はなぜか中華の激戦区。どの店に入っても、ソーホーの中華街位の量のおかずが出てきます。ランチメニューは、「マーボ豆腐丼・半ラーメン・シュウマイ・春雨サラダ」みたいなボリュームたっぷりなものが主流。店によっては、これにバナナが付いたりします。

ところで、外国の諸都市では、ランドマーク的駅の周りには、必ずデンジャラスゾーンがありました。フランクフルトの駅裏とか、コペンハーゲンの細い道とか、清潔そうな都市ですら、鋲とチェーンをジャラジャラつけたお兄さんが歩いていたり、ジャンキーさんにからまれたり、ポルノな店が並んでいたりします。

それを考えると、東京駅の治安の良さは、世界に誇れると思います。新宿や池袋はちょっと怪しいかもしれないけど、それでも通りすがりのジャンキーに、
「薬ありませんか。さもなきゃ100円位ちょうだい」
なんて言われたことは、まだありません。

昔読んだ海外小説の中で、
『いかにも身なりがよく、品のある婦人が、電車の切符売り場で、
「お財布忘れちゃったの。申し訳ないけど小銭を貸してくださる?」
と言って小銭を集め、それで小金を作ったが、実は彼女は乞食だった』
というようなエピソードがありました。小銭だと、人は喜んで差し上げちゃうそうです。

私も路頭に迷うようなことがあったら、銀座あたりでやってみよう。気を利かせて、使いかけのメトロカードなどを手渡されないことを望む。