サブリミナル効果かも

冬になると手が乾燥しますよね。このあいだ、友達と話をしていたら、手が冷たい人は、何かがよくないそうです。

女同士のクチコミには、
「豚肉が体にいいらしいよ」
とか
岩盤浴って効くらしいよ」
とかいう発言が多いのですが、何に効くのかじっくり話させると、
「えーと何かが」
とか、とたんに記憶が曖昧になってるし。私の友達だけかもしれませんが。

手が冷たいっていうのは、血行が悪いってことなんでしょう。と思って養命酒を飲んでいましたが、宣伝ほど飲みやすくはなかったです。養命酒、いかにも効きそうな名前で、たまに新聞の夕刊で説得力のある広告を出しているので、今でもつい買ってしまいそうになります。

ところで、薬の名前と言えば、小林製薬の右に出るものはありません。
「トイレその後に」
とか、
「のどぬーる」
とか
「熱さまシート」
とか、いずれも思ったまんま、見たまんまを商品名にしてきます。美容モノでは、しみ予防の「ケシミン」、かかとのざらざらに「なめらかかと」、しわをひっぱる「ひっぱりンクル」など、いずれもダジャレを兼ねた直球で勝負。最近出た、足のむくみを取る薬「ムックミン」には、度肝を抜かれたわ。

きっと社内の戦略会議では、「わかりやすいベタな商品名」が、至上課題となっているに違いありません。下手にコジャレた英語名などを提案したりすると、
「○○君、それならキミはP&Gに行きたまえ!」
なんて叱られたりしてるんじゃないかしら。

また、CMには外人を使わず、日本人でもアイドルなどは使わず、生活感のある俳優でベタに勝負。

そういえば、私が小学生の頃、たぶん自分が毎週見ていた番組のスポンサーが「カダン」でした。カダンは、園芸用の防虫薬。草木の病気のさまざまな症状に合わせて、その原因となる虫を歌で表現しておりました。例えば
「これは葉の汁を吸うアブラムシ
これは花の色が悪くなるハダニ
黒い星の黒星病
白いカビはウドンコ病・・・」
と続いていき、最後には
「カダン、カダン、カダン、お花を大切に」
で締めくくり。CMでは歌に合わせて、その害虫や病気になった草木が次々映し出されます。

それから数十年後の現在、家の観葉植物に白いものが付いた時には、すぐさま「白いカビだからウドンコ病」だと診断をしたあげく、ホームセンターでは迷うことなく「カダン」社製品を選びました。すごい影響力だな。