あなた恋しい北の宿

昔、私が小学生の頃、お父さんのお酒のつまみは
「セサミクラッカー」
だった気がします。一センチ四方のクラッカーでゴマ入り。大袋にそのクラッカーとアーモンドも一緒にはいっていました。

またあるときには、
「ツナピコ」
でした。これは家の近くに焼津の「まぐろセンター」があり、そこで大量に売られていたからだと思います。塩分が強くて、たくさんは食べられないし、地味なイメージで、遠足のおやつにこれが入っていると、しんそこがっかりしたものです。

別な時には
「サラダせんべい」
だったことも。このサラダせんべいに、白い砂糖のアイシングがかかった商品は「雪の宿」といい、
「あなた、変わりはないですか 日ごと寒さがつのります 着てはもらえぬセーターを 寒さこらえて編んでますぅ」
と、今でも歌詞がスラスラでてきてしまう、都はるみの「北の宿から」とセットで覚えています。

最近、この「雪の宿」せんべいが、小袋で売られているのを見ました。小袋のお菓子が4つくらい繋がって売られている、あの形です。なぜか私はこの小袋で連なったお菓子が大好きで、欲しくもないのに、ぶら下がっているのを見ると買わずにはいられません。家の近くのスーパーでは、この小袋菓子が、店内のいたるところに設置されており、「ぶら下がり天国」と呼ばれています。私にだけ。

関東地方ではなかなか売っていないけれど、定期的に食べたくなる、「おにぎりせんべい」の小袋もあります。5連で150円とちょっと割高なのですが、仕方ない。他にはかっぱえびせんや、「ぷくぷくフレンズ」のキャラメルもちとかいうものや、麦のポン菓子など、家のお菓子置き場はこの手のものでいっぱい。

これを、スーパーっぽくぶら下げて、雰囲気を出したいところなのですが、家でやると、とたんに家の雰囲気がごちゃごちゃするので、さすがに止めました。