水分の多さが可能性をせばめる

イカと並んで、梨も好きなフルーツのひとつです。梨の季節が終わったら、来年まで食べるものが限られてくるなー。バナナが季節モノでなくてよかった。

イカも梨も、フルーツ界での地位があまり高くないからか、お菓子のフレーバーとして採用されていないのが悲しい。つぶつぶスイカポッキーとか、クリーム梨大福とか、まだ作られていないようだし。つぶつぶスイカポッキーって、おいしそうだと思うんだけどなあ。

よくある駅のジューススタンドで、今までの人生で一度だけ、すいかジュースが登場しているのを見ました。
「飲もう!明日飲もう!!」
と思っていたのに、翌日そのメニューがなくなっていました。友達に報告しても、
「幻覚じゃないの?」
というそっけない返事。
「だって瓜だよ」
と言われました。わ〜んくやしいよー。

果物としての梨の地位が高いのは、たぶん韓国。名門女子大が梨花女子大だもんね。それに、なしジュースだって一年中売ってるし、冷麺を頼むとなぜか梨がのってくるし。でも、この日本のそうめんにおけるチェリーのような、冷麺の上の梨、梨好きの私にとっては、かえって許せないのですが。

「カフェ・コムサ」とか、「ベリーズカフェ」などに行くと、季節の果物をたっぷり使ったケーキが並んでいて、気絶しそうになります。どれを選んでも、
「あーっ!あれを選んでおけばよかった!!」
と、他の人のケーキを見て毎回激しく後悔。

しかしここでも、夏だからと言って「すいかショートケーキ」や、秋だからと言って「梨シフォンショコラ」をプロデュースしてくれるわけではありません。なんたって、こう言っている自分ですら、それを注文する気がしないもん。夏にはマンゴーのケーキがたくさんあったけど、このあいだ行ったら、時代はマロンになっていました。梨はなかったねえ。

唯一タカノで見たのは、切ったスイカに他のフルーツをのせてケーキ風にして売っているもの。さすがフルーツ屋さんは違う。秋になって梨のデザートはあったのですが、長太郎でもなく二十世紀でもなく、ラ・フランスでした。やっぱだめかー。