なんかちがう・・・

オクトーバーフェストと言えば、ミュンヘンのビールのお祭り。私のイメージでは、民族衣装を着たガタイの良いおばちゃんが、一リットルのジョッキを両手に30個ぐらい持ち、同じく民族衣装のニッカーボッカーを履いたおじさんが「乾杯の歌」を歌いながら踊っているという図。

3年前に、アエロフロートのおばかちゃんが遅延さえしなければ、参加することができたのですが。代わりにモスクワのオボテルで、監禁されながらルームサービスのウォッカを飲みました。

数年前から、そのオクトーバーフェスト名乗ったイベントが、東京でも行われています。以前にも似たような催しがあり、当時は日比谷シティでドイツのお土産物やさんや、地方観光局などがブースを設けて、
「今度のツアーにはうちを使ってください!」
という商談の場も同時にあったと思います。

まわりはほぼ全て酔っ払いで、踊り騒いでいる中で、何が悲しくて
「ホテルにはバス専用の駐車場があるんでしょうね!」
なんつって、観光局の人間に念を押さなきゃならないのか、泣けてきました。しかも、商談後もその内容を会社に報告しにすぐ帰社しなきゃいけなくて、ビールの一滴すら飲めなかった。

最近は、本当にオクトーバーフェストのようにテントが張られ、舞台ではバイエルンの楽団が演奏するのだとか。それに、私の好きなマウスの着ぐるみも出るそうです。本当はマウスじゃなくて、エレファントが好きなんだけど、象の着ぐるみは難しいだろうな。協賛企業の方から、ビール無料券と、お食事券をもらったので、もう絶対に出かけなければ気が済みません。

出かけたのは9月23日だったのですが、なんか湿気が多くてベタついた、日本の夏的な日。日比谷公園の噴水横に、100M×10Mくらいの、本場オクトーバーフェストの100分の1的なテント(私のイメージ比)が立っています。さっそくビール。と思ったら、レーベンブロイには長蛇の列。

その隣のスーパードライは並ばずに買えるのですが、日本のビールの中でも一番飲みたくないスーパードライを、あえて飲む気にはなりません。いや、喉が渇いてきたな。スーパードライはジョッキで、レーベンブロイはグラスなのか。こう、今すぐキューっと何かを飲みたい!もうスーパードライでいいや!スーパードライくれ!と思った頃に、ようやくレーベンブロイの順番が回ってきました。あー危ないとこだった。