季節にふさわしくない献立

このあいだ、スイスの思い出が日々薄くなっていくので、この暑いのにチーズフォンデュを作ろうと思いました。さすがにこの季節、どのチーズ売り場でも「チーズフォンデュに最適」という売り文句のチーズはありません。冬になると、ハイジの絵のついた「チーズフォンデュセット」などが、何種類も出ているのに。

季節外れと言えば、私が好きな「はなのどガム」は、なかなか売っている店がないので、偶然見つけた駅の売店
「5個ぐらい買いたいのですが」
と言ったら
「季節商品なので、花粉の季節にしか売ってないのよ〜。あらっ、まだ残ってたのね」
と言われました。自分の季節外れっぷりが切ない。

フォンデュ用のチーズは、確かエメンタールとグリュエールだったような・・・で、コーンスターチとワインとキルシュを入れたような・・・。そんな曖昧な記憶を補強するために、「COOKPAD」を参考にしてみました。何でも、モッツァレラを入れると、チーズ独特の臭みが少なくなるのだとか。

さらに牛乳を入れたり、ホワイトソースを入れたりして、チーズの臭みを取る方法が紹介されていました。そんなにチーズの臭みが苦手ならば、チーズフォンデュという献立のチョイスはしないほうがいいと思うのですが。

グリュイエールとエメンタールモッツアレラを入れることに決めて、チーズを買いました。あとは、日本のペンション風にスチームした野菜と、フランスパン。前に「創作フォンデュ」が、名物だというビストロに行った時、具としてこんにゃく、たこやきなどが出てきました。アイデアはいいと思ったのですが、いかんせんチーズとの相性が良くなかった。

フォンデュには、スイスのファンダンのようなフレッシュなワインを合わせたいと思ったのですが、どんな高級スーパーにも売ってませんでした。そんなスーパーにあっても買えないので、むしろあったら困りますけど。

唯一、近くの輸入食料品店で、赤十字のマークがついたワインを見て、
灯台もと暗し!こんなとこにあったのねー!!」
と思ったのに、ラベルを見たらイタリアワイン。ピエモンテスプマンテなんですけど、なぜかクロスマーク。なんてまぎらわしい。この後も、何度あのマークを見てビクッとしたか。