スイカの魔力はスゴイ

会社帰りに、「315円ショップ」があり、100円ショップよりは若干おしゃれめな、雑貨やアクセサリーを売っています。中には、
「本当に315円でいいの?」
って思うような、高価そうなものもあり、特にアクセサリーは流行を程よくおさえたラインナップ。いつも女性でにぎわっています。

そのお店で最近売りに出されていたのが、「おかもち」。「おかもち」とは、良くラーメン屋さんなどが出前に使うアレ。それを、桐で作って、も少し小ぶりな形にして、収納棚風にしたものです。小ぶりと言っても、高さは50センチはあります。

「本当にコレ、315円なの?」と、半信半疑でレジに持っていくと、本当に315円でした。しかし、でかい。持ち帰り用に簡単に梱包してくれたのですが、桐なので軽いとはいえ、傘立てくらいの大きさはあります。もう今日はどこにも寄れません。

しかし、人間というのは、強く望むことの前には、どんな障害も乗り越えてしまうものですね。そんなに大きな荷物を持っているのに、どうしてもスイカが食べたくなりました。仕方ないので、コンビニでちっちゃなカットスイカを買って我慢。するつもりだったのですが、地元の駅で降りたとき、八百屋さんの、
「えーおいしいスイカ、今日は特価の200円だよ〜。甘い甘い甘いよ〜!」
という声にUターン。なぜ今日に限って特価なのさ。昨日まで298円だったじゃないよ。

店頭のスイカは、本当にいかにも甘そう。4分の1にカットしてあるのですが、直径30センチはあります。たぶん重さは2キロ以上。しましまが目に鮮やか。爆風スランプだったと思うのですが、「すいか」という曲がありました。その歌詞では、スイカ売りが「しましまだよー」と言ってスイカを売り込んでおり、それ以来、おいしそうなスイカを見ると、
「おっ、しましまだねえ」
と思うようになりました。

いや、でもこんな大物の荷物を持っている日に、こんな大きなスイカを買うなんて無謀です。無理無理。今日はあきらめよう。と、思ったのに、レジに並んでいました。あーバカバカ。

結局、片手におかもち、片手にスイカを持って、汗だくで帰りました。でも、スイカはおいしかったよー。全部一人で食べちゃった。