猫との再会は毎回泣ける

旅行に行く一週間前に、猫に、
「来週から出かけるからね」
と言っておいたからか、旅行当日、さして大騒ぎもなく猫は電車に乗りました。行きの電車では、時々寝たりして、みかんちゃんも成長したもの。春の間にたびたび連れ出しておいたのが良かったのかも。

それか、
「そろそろ夏たけなわ。猫ホテルに預けられる季節になりました」
と肌で感じてくれているのか。旅行の準備をしている間も、スーツケースの中を出たり入ったり、忙しそうだったし。っていうか、ホントに邪魔だったし。

毎回同じ猫ホテルを利用しているのですが、これで5回目らしいです。そろそろ慣れてきたかもしれません。いつもホテルのお兄さんから、
「みかんちゃん元気でしたよ〜」
と、考えようによっては、とても複雑なことを言われるので心配です。

これはもし、お兄さんにハッキリ問いただしてみたら、
「みかんちゃん、(毎日毎日大暴れして)元気でしたよ〜」
って意味かもしれないので、あえて詳細は聞きたくありません。持たせてあげたおやつが、キレイさっぱり消費されているところを見ると、何はともあれ食欲は旺盛だったようで。

成田到着後、通関後にホテルに電話をすれば、猫を空港まで連れてきてくれるのですが、毎回、
「さっき出ました」
とそば屋の出前のようなことを言われます。半信半疑で待ち合わせ場所に向かうと、すでにおにいちゃんに抱かれてスタンバイOK。にゃうにゃう言って、再会の喜びが伝わってきて、じーん。

今回は、両親が一緒だったこともあり、通関後にお茶をしました。しかし、猫連れで入れるところなど、そうそうありません。出発ロビーのスタバ横で、にゃおにゃお言っているにもかかわらず、4人でお茶。
「どこかで猫がないてるよね?」
と、周囲の人々がきょろきょろ見回すのにも最近慣れました。

隣のテーブルの女の子が、
「猫ちゃんがいる!」
と、じーっと見つめてくれたおかげで、猫大脱走も未然に防げました。私が飲み物を買いに行っている間に、キャリーバッグのファスナーをグイグイ頭で押して開き、知らん顔で外に出てたところを、
「猫ちゃんが出た!」
と、女の子が叫んで教えてくれたそうです。おかげで、みかんちゃんは成田のロビーで迷子にならずに済みました。あのまま誰も気づかなかったら、セキュリティを通り抜けて、出国手続きを済ませてしまいかねなかったわ。あー危ない。