ここのとこずっとうわのそら

夏休みの計画をあれこれ考えながら歩いていたら、夏休みが終わったあとの人生が怖くなってきた。これからお正月まで、秋の連休だけを心の支えに生きていけるかしら・・・。先に夏休みを取ると、8、9月は他人のお休みを指をくわえてみてなきゃならないし。9月の終わり頃には、自分がお休みを取った記憶すらなくなってしまい、
「夏休みも取らずに頑張って働き続ける私って、なんて頑張りやさんなの」
とか、思ったりするしな。有給休暇の残りのあまりの少なさに、びっくりしてみたり。

仕事をしていても、他人のフライトのことを考える余裕なんて、もはやありません。他人のフライトのことを考えるのが、主な仕事なのに。

今は、猫が待っていることがわかっているので、帰りの飛行機の中はちょっとワクワクするけれど、猫以前は帰りの飛行機がやけに長く感じられたものです。

そういえば、ヨーロッパに行きたての頃は、飛行機の中の12時間は耐えられないほど長かった。本を読んでも、音楽を聴いても、全然時間が進まなくて、一眠りしてもう着くかと思ったら、まだ6時間しか経ってなくて、シベリア上空を飛行中なんてことはよくありました。

しかし人はそれにも慣れてゆくものです。帰りの飛行機で8時間ぶっ通しで寝たり、パーソナルテレビについているテトリスに夢中になっているうちに、飛行機が着陸態勢になっていたりするようになりました。去年は、エコノミーの3席の真ん中・しかも両隣がでっかい白人、というシチュエーションだったのに、あっという間に着いた気がしたもんな。し残したことが、たくさんあった気すらしました。

私が持っていくPCは「モバイルギア」という、ラップトップに較べると小さくて軽いものなのですが、それでも重い。でもせっかく機内に持ち込んだので、意地でも使ってやります。もはや使うことに意義があり、ワードの文書を一箇所だけ訂正しただけで満足して終了。もうそろそろ持ち込むのをやめよう。持ち込む前は、
「これで一大長編小説を書こう」
とか思ったりするのですが。