タダで有名作家に会える方法

通勤途中に八重洲ブックセンターがあります。

一階はおもにハードカバーの単行本が置いてあり、ついフラフラと入っては立ち読みする毎日。ここに寄らなければ、家に着く時間は30分は早くなるはず。売れ筋であろう文庫本は上の方の階にあり、行くのにはエスカレーターと階段、またはエスカレーターとエレベーターを使わなくてはなりません。でも、人は少なめで種類はたくさんあるし、とても探しやすい環境です。4階には美術書が並んでおり、ここもあまり人がこないので見放題。

八重洲ブックセンターはどういう周期でか、半年に一回位、毎日のようにサイン会を催しています。それも内外問わず結構有名な作家達ばかり。サイン会場は一階の奥で、ちょうどエスカレーターの前あたりなので、用もないのにエスカレーターを上がったり下がったりしながら、本も買っていないのに作家さんの顔をジロジロ見るのが楽しみです。

サインをしてもらうには、まず本を買って整理券を持って、しかも6時のサイン会に間に合うようにその本を持って並んでいなければなりません。苦労なくして、お宝は手に入らないってことなのね。しかし、サインはもらえなくても、このエスカレーターを登ったり下ったりしながら、じっくり作家さんを見られるので、得した気分。

山田詠美さんの時は、彼氏の黒人男性も見られたし、フォーサイス普通の白人のおじさんでした。綾小路きみまろのサイン会の時は、サイン会があることを知らなかったのですが、一階に下りたらおばちゃんの行列が。カツラの真偽を確かめるために、もう一度上から見下ろしてみました。

以前、ちょっとだけ通っていたカルチャースクールでは、先生の知り合いということで、直木賞を受賞する直前の藤田宣永さんがお話してくれたことがあります。作家である奥さんの、小池真理子さんとのなれそめなどをなぜか話し始めて、最初から最後まで照れっぱなし。作家といえども、普通の人なのだなと思いました。藤田さんは、昔エールフランスで働いていたので、なぜか親近感。

そのクラスは、森村誠一さんとか、篠田節子さんとかが気軽にやってきていました。宮部みゆきさんも、そのクラスにいたことがあるそうです。思えば豪華なクラスだった。生徒はみなフツーでしたけど。

で、今週はその藤田さんと小池さん、北村薫さんなど、またまた豪華なサイン会。上ったり下ったり忙しくなるなあ。