アパルトヘイトを思い出したりなんかして

私の最寄駅の私鉄にも、来週からようやく女性専用車が導入されることが決まりました。つっても、6両しかないのに、思い切ったことするわね。生活に密着した場所を走る私鉄には、あとあと社会的に抹殺されそうなので、痴漢はそうそう出ないような気がするのですが、それで思いとどまれるんだったら、そもそも痴漢なんかしないか。

それよりも、私が毎日乗車する場所には、心底嫌なおじさんがおり、ちょっとでも鞄や体が触ると、ものすごい勢いでふるい落とそうとします。ラグビーでトライを狙っている最中に、タックルされたかのような勢い。毎日そいつに近づかないように、気を使いますが、たまにボンヤリしていると、ぎゃおぅ、真横に立ってしまっていたりします。こいつがいなくなるなら、いいなあ。

しかし、そのおじさんの乗車位置は、ちょうど猫ポイントの近く。駅の近くには、ノラ猫がいつも寝ている空き地があり、私が確認しただけでも、黒、ミニ黒、ミケ、ミニミケ2匹、白、サバトラ、ミニサバトラがいます。これが毎朝、入れ替わり立ち代り、メンバーを変えつつ寝ているのを、駅から見るのが朝の楽しみ。なので、いくら嫌なおじさんがいても、この位置は譲れない。ところが、女性専用車両の乗り場は、その猫ポイントの目の前。ラッキー!おじさんは、別な車両でトライを狙ってくださいよ。

しかし、余計なことですが、これで若者達の朝の出会いのチャンスが少なくなってしまうなあ。と言っても、私の個人的な経験から言えば、女子高生の頃から、電車でステキな出会いをしたことなんてない。むしろ、嫌な出会いだったら、山ほど思い出せるけど。「いつも2両目に乗ってる人、ステキ」なんて思うには、電車は混み過ぎていて、余裕がなさすぎ。それでも、毎日、電車で同じ位置に立っていたら、ある日見知らぬ男から、突然ラブレターを渡された人を知っています。のちに結婚までしましたよ。