ある意味絶妙なシュート

私はチーズかまぼこ、略して「チーかま」が大好き。あの、棒状にフィルムでパッケージされたヤツです。似た味のものでは、チーズ鱈もチーズちくわも好きなんだけど、薄々、
「これはうちの猫と好物がかぶってるな」
と思っておりました。

でもチーズかまぼこは、ちゃんとフィルムに包んであるし、匂いもしないはず、と思って油断してテーブルの上に置いていたら、猫がそわそわ。ある日、こっそり一本くわえて逃げるのを見てしまいました。ビニールが自分で剥がせないくせにねえ。

猫って、こっそり盗み食いをしようと思うとき、自分の部屋にその戦利品を持っていって、ゆっくり食べようとします。普通におやつとしてあげたら、その場で食べるのに。ということは、盗み食いが「悪い事で、見つかったら怒られる」ってわかっているんだから、確信犯だわ。

その時は、自分の部屋に戻る途中で、私に見つかったもんだから、アワアワしてしまって、せっかくくわえたチーズかまぼこをポロリと落としてしまいました。そしてチーかまは、寝室のドアの隙間に。頑張って手を伸ばして取ろうとするのですが、全然届いていません。

それを一緒に眺めながら、
「あーあ、みかんちゃん、残念だったね」
と声をかけてあげました。それにしてもマヌケな猫。

しばらくたって、半分だけ食べたチーかまを放置していたら、乾燥してしまったので、捨てようと思って流しに置いておきました。家に帰って猫部屋から出してご飯をあげ、その後お掃除や洗い物などをして一段落。
そして、トイレに入ってそこの床に見たものは、

その、捨てようとして流しに置いてあったチーかま

なぜこれがここに・・・。

色々考えて、このような推理を組立ててみました。
きっと私が洗濯物を畳んでいる時かなんかに、流し台でチーかまを見つけたみかんが、こっそり自分の部屋に持っていこうとして、途中でまたアセってアワアワしてしまい、口からポロリと落としてしまったまではいいが、あろうことがそれをこの間と同じように、今度はトイレのドアの中に蹴り飛ばしてしまった。

と、しか考えられないでしょう。二度も同じ間違いをするとは、心底マヌケな猫。

盗み食いをしようとしたことがバレていないと思って、猫はくつろいでいるフリをしています。それもトイレの前の床で。伸びをするフリをして、トイレの扉の中に手を伸ばしてみたり、ご苦労なことです。