マジックカットは商標登録

最近、ユニバーサルデザインのものが多くなりました。
この「ユニバーサルデザイン」って言葉、どこまで一般的なのか疑問です。
だって、
「あー、あの表も裏も着られるっていう」
と言った人を知っています。たぶんそれは、「リバーシブル」。
「男女兼用のヤツ?」
とも言ってました。それは「ユニセックス」かなー。「バリアフリー」と間違えた例も知っているんですけど。発想そのものは同じか。

で、これってユニバーサルデザインの一種かなと私が思っているのが、マジックカットという商品です。よくお弁当についてくる調味料のビニール小袋などに、「こちら側のどこからでも手で切れます」と書いてあるやつ。

確か、5,6年前から普及し始めたものだと思うのですが、それまでの小袋は一箇所だけ切れ目が入っていて、そこからしか手で切れなかったはず。手が滑って、切れ目から垂直に真上に切ってしまって、途方に暮れたものよ。

しかし、このマジックカットの商品、本当にどこからでも手で切れないと思います。調理中などで手が濡れているとき、しかも早く開けたいときに、表示を信じて手で切ってみると、
「切れてナ〜イ」
と、まるで剃刀のCMのような気分になるほど、切れない。結局、キッチンばさみか包丁で切ることになったりします。

サラダに付いているドレッシングの袋は、サラダの水気ですでに濡れているので、さらに切れない。濡れているときの失敗率はほぼ100%なので、わざわざ拭いてトライしてみたり。こんな手間ひまかけるなら、最初からキッチンばさみを使う方が早かったわ。

でも、どこからでも切れるって書いてあるので、つい、
「アンタがそこまで自信を持って言い切るのなら、切ってみましょう!」
って思ってしまうんだよなあ。
「こちら側のどこからでも手で切れるかもしれません」とか「(自信なし)」とか、書いておいて欲しいよ。