レモンなカンジ

会社の遠く離れた部署に、おそらく女子社員全員から嫌われていると想像される、部長さんがいます。

なぜそう想像するかと言えば、
「この書類を部長さんに渡してください」
とお願いすると、全員、目が泳ぐんだよなあ。たまに、猫がレモンの匂いを嗅いだときのような、微妙に迷惑そうな顔をする人もいたりします。

ところで本当に、猫にレモンやグレープフルーツなどの、柑橘系のジュースの匂いを嗅がせると、
「な、何てモノ飲んでるの・・・」
って疑り深い顔で見られたりするので面白い。

この間、そのレモン部長(仮名)の、部下の女子社員から、
「部長に毎日提出している書類、私にもコピーを下さい」
とのメールが来ました。本来、その女子社員がレモン部長のところに行って、自分でコピーを取ればいいだけだと思ったんですけど。でも、大人の事情は複雑そうなので、引き受けました。

そもそも、私が提出している書類を、その遠い遠い部署にいるレモン部長さんがどう役立てているのか疑問。エクセルでフィルタはかけるわ、ピボットテーブルを試してみるわで、私以外にはちょっとわからない表になっているはずなんですが。「ここにオレ様あり!レモン部長あり!」って、全ての書類はオレを通せよ的アピールじゃないかと、常々思ってました。

で、ついでなので、その部署の女子社員に、
「一体レモンの奴は、この表をどう使いこなしているのでしょう?」
と、メールで軽く質問してみました。

すると、その3分後、受信箱にその部長から直接メールが!
どのような方かハッキリ知らないのですが、まさか女子社員のメールを盗み見て、
「んなこと、余計なお世話なんだよコラ。黙って送りやがれ」
とか、
「オメエに関係ねえだろ。キリキリ仕事せんかいボケッ」
なんて返信メールかと思ってドキドキしましたが、全然別件でした。

何でも良く聞けば、レモン部長さんはそういうヤンキーキャラではなく、ちまちま小さなミスをついてくる神経質なタイプらしいです。私の作っている表、かなり計算式が間違っているのですが、それについては何も言ってこないとこをみると、さては、見てないな。