疑惑の万博

先週、ゴールデンウィーク後に海外出張した人がいました。行き先はアメリカ・シカゴ。いつもはJALが大好きなそのおじさんが、予約の時点からアメリカン航空が希望だったので、珍しいこともあるものだと思っていました。

ゴールデン・ウィーク前に航空券をお渡ししようとすると、突然帰りをシカゴ−名古屋に変更されました。最初からそのつもりで、名古屋線のあるアメリカンにしたような。なんか怪しい。

今、アメリカン航空のエコノミークラスでは、機内のアルコールは全て有料です。一律500円で、キャッシュのみ。国内線かよぅ・・・旅の気分が盛り上がらないわねー。せめて食事時のワインくらいは、タダでいいじゃないの。その代わり機内食のデザートはいらないから。

しかし、そのおじさんはビジネスクラス利用だったので、特にゴネることもなく出かけました。で、おじさんと同じ課の女性と、たまたまエレベーターが一緒になったので、
「シカゴに出張の○○さん、お帰りは名古屋ですね!ご実家ですか!」
と、世間話のつもりで振ったら、
「なんですって!名古屋!?」
と、いう予想外の驚きよう。よく聞けば、帰国日の翌日は、お休みを取っているそうで。

「これは、万博ね・・・万博に違いない!」
と、彼女は鼻息荒くエレベーターを出て行かれました。これって、個人情報保護法に引っかかるのか・・・私の口から漏れたことが、バレなきゃいいんですが・・・。

後日、その彼女にあった時に、その後を聞いたら、
「姪の結婚式が名古屋であるから」
と、言われたそうです。木曜日にか!?と、思ったそうなんですが、オトナとして黙っていたそうです。

そうこうしているうちに、ゴールデン・ウィーク中に、なんと自分が愛知万博に遊びに行くことになったとのこと。
連休明け、出張中の上司の机の上に、おみやげとしてモリゾーの絵のついたクッキーを置いておきました。

で、帰国して最初の出社日、机の上にあるそのお土産を見て上司が、
「あ、モリゾー・・・」
と、思わず言ったそうです。
それを聞いて、
「ヤツは昨日、絶対に万博に行った」
と、彼女は確信したそうです。