もらい物に文句をつける

今まで旅行会社にいた時は、人の入れ替わりが結構激しかったので、全員にお菓子を配ったりする習慣はありませんでしたが、仲の良い人へのプチ・プレゼントはありました。人気商品は、ハンカチかミニタオル。そのハンカチを使うたびに、くれた人を思い出します。

そういえば、雰囲気の良かった会社ほど、お餞別にお菓子だのプレゼントだのが回ってくる確率が、高かった気がします。また、退職後のビジョンが明るい人ほど、配るお菓子に対する気合が入っていたような。

私が今いる会社では、定年退職者が数多く出ます。旅行会社にいた頃は、定年まで働ききった人など見たことありませんが。どこかの会社を退職した方が、デリバリー要員として再就職、っていうのは聞いたことがありますが。ちなみに、それは郵政省のOB、っていうか、元郵便局員の方が多かったと思います。配達つながりで。

そういう人に、
「赤坂2丁目ってどの駅ですか」
と聞くと、
「2丁目の何番地かによって利用する駅が違うし、そもそもキミはどこに行こうと思っているんだい?建物名は?」
などと切り返されたりするので、ちょっとした地図代わりに使おうなんて思ったらあとが大変です。

定年のおじさんたちは、自分であいさつ回りをしながらお菓子を配ろうなんて気はさらさらないので、たいてい近くにいる女子社員がその役を買って出ます。または押し付けられます。そんな時、ロールケーキを一本とか、ういろうを一本なんて、小分けするのに大変な労力を要するものはやめて頂きたいもの。

退職の時のお菓子というわけではなく、
「うちの裏でなった柿が絶品で」
と季節ごとに持ってきてくれる人もいます。気持ちはうれしいのですが、むいてこい。