おいしいケーキが食べたい

今すぐおいしいケーキが食べたい。高校生の頃、家にオーブンが導入されたので、かたっぱしから作ってみたことがあるけど、高校生の手作りケーキ1ホールなんて、周囲の人には迷惑以外の何者でもなかっただろうなあ。失敗しなかったとしても、特においしくない出来。

1ホールのケーキを焼くのにかかる手間とコストを考えると、ケーキ屋さんで好きなものを何種類か買ったほうが良いのでは・・・と気づいてしまったり。特に学生時代に、おいしいケーキ屋さんで食べたりお土産にもらったりして、舌が肥えてくると、自分が作ったものなんて食べる気になれん。

最近、フレンチを食べた時、フランスパンがあまりにおいしかったので、ぱくぱく食べていたら、食後のデザートがワゴンでやってきて、
「お好きなものを、いくつでもお選び下さい」
と言われました。そういうことは、早く言ってよ〜。パンをもう少しセーブしたのにー。

実際どれもおいしそうで、時間さえあれば、
「じゃ、全種類」
と言いたかった。この時ベリーのタルト、バナナのパリブレストミルフィーユの3種類を選びました、よかった、もし一種類だけ選べといわれていたら、悩み倒していたとこよ。ミルフィーユは、今まで私が食べたものの中では一番の絶品。このパイ生地とカスタードクリームを家庭で再現するのは、まず無理。ますます手作りから遠のくわ。

他には、パッションフルーツのチーズケーキ、カラメルプリン、ガトーショコラもありました。偉いおじさんのひとりが、ガトーショコラを頼んでいたのですが、
「ちょっとちょうだい」
なんて気軽にフォークで突き刺したりできない雰囲気だったので、今でも心残りです。ちょっともらったら、私の分もあげなきゃいけないし・・・そしたら、おじさんのフォークが私のミルフィーユに触れる危険も冒さなくてはならないし・・・うーんやめて正解。

「甘いものは別バラ」とは良く言われますが、デザートと聞くと、本当に胃ががんばってデザート分のスペースを空けるそうです。何て賢いんでしょう。食事の時間に、私の椅子の上に猫が座り込んで、
「どいてよ〜」
って言ってもびくともしないのとは対照的。