退院その後

入院して一番気になったのは仕事のこと。なんつって嘘。確か入院する前の週に出発する人が多くて、死ぬほど忙しかったけれど、その次の週はどうだったかなあ。目先の事しか見ずに生きているから、見当もつかない。見当もつかないので、あえて見当をつけずに休んでしまえ。

仕事はどうにかなるにしても、実は一番気になるのは、その週にある送別会。その送別会の主役が、前の席に座っているおば様で、主催者はそのおば様が苦手な役員。その上、出席者6名のうち、女性は私達2人だけと来ているので、
「絶対にこの日は休んじゃダメよ」
と。前々から釘を刺されていました。ドンピシャで、狙ったように休んでしまいそうなんですけど・・・。

また、3月中に退職するおじさんは、有給休暇がたんまり残っているので、その週にぜひ休みたいと宣言されていました。その時は、
「いいですよ、影響ないのでいくらでも休んじゃって下さい」
という、受け止めようによっては大変失礼な返事をしておりました。いてもいなくても本当に影響ないのですが、たぶん彼も
「こういう時はオレが出社せねば!」
と頑張って出社しちゃうんでしょうなあ。

2人とも、最終出社日が3月25日。このまま顔をあわせないために、25日までお休みしてしまいたい。

しかしそんなわけにもいかず、翌週月曜日から出社しました。入院前に行った新潟のおみやげを持って行こうと思ったのですが、その日に配るといろいろ誤解が生じそうなので止めてみました。
そういえば、
「今度はどこ行ってたの!」
という人もいたしな。せめてゲッソリ痩せてたりすればわかりやすかったんだけど。

問題の送別会と有給休暇については、入院中に、
「おば様も、おじさんも出ませんように」
とお祈りしながら電話をかけたのに、ギャー!おば様が出ちゃったよー!こんなときに限って公衆電話に9枚も10円玉を入れてしまってるし。

ところが、おば様は結構上機嫌で、同情的。よくよく聞くと、その乗り気ではない送別会は、私が入院したので延期になったそうで。え、延期?どうせなら中止にしてよ。

有給休暇のおじさんは、案の定張り切って出社してくれたそうです。なので、翌週からは連続で何日か休みたいとのこと。ええ、影響ないのでいくらでも休んじゃって下さいって。