この旅行から始まった

先週の土曜日、日帰り旅行をしました。取引先の会社が、新潟がそろそろ復興し、観光的にも不便がないことをアピールするために主催していたので。神戸震災の時もそうでしたが、旅行業に携わる以上、お金を寄付する次に良いことは、実際に現地に行ってお金を使ってくること、そして現地の様子をきちんとお客様に伝えること、と言われておりました。

とは言うものの、国内旅行を売っていないうえ、落としてあげられるお金も超限られている私のような者が、実際に行ってもどれほどの助けになるんだか。その他、プーケット復興視察用の航空券などもあるのですが、これを買って空港税だの燃料費だの追加で払ってゆくと、現地でお金を落としてあげるどころか、飲まず食わずの生活になりそうなので断念。

行き先は越後湯沢。越後湯沢といえば、昔一緒に働いていた鉄道オタクな方が、
「エチユ」
と省略して使っていたことを思い出します。ちなみに東京は「トキ」、大阪は「オサ」でした。普通車は「ハザ」、グリーン車「ロザ」です。今度、みどりの窓口で切符を買う時にはぜひお使い下さい。

この時期、スキーでもないのに越後湯沢に行くとは、いくらなんでもどうかな?と思って、一応同行者Sにメールで相談すると、
「いいねえ。温泉入って、越後のちりめん問屋によって、饅頭食いたいねえ。いきましょう。」
という不可解な返事が返ってきました。ちりめん問屋・・・。

その後、ガイドブックを立ち読みして情報収集に努めましたが、冬の越後はやっぱりスキー。そういえば、以前上越新幹線に乗ったときも、スキーが目的だったもんなー。まわりもほとんどがスキーヤーで、床には板が寝かせてあったし。

しかし、湯沢と言うだけあり、公共の温泉場が何箇所があり、外湯めぐりができる。川端康成の、「トンネルをぬけたらそこは雪国だった」の「雪国」とは湯沢のことで、縁の旅館や博物館などがあるらしい。それに、「ぽんしゅ館」というところでは、500円で5種類の日本酒が試飲できるということだし。う〜ん、結構楽しそう。

「午前中に温泉に入り、お昼は名物へぎそばを食べ、午後雪国記念館を見学し、もう一箇所温泉に入ってから、笹団子を食べて、ぽんしゅ館で日本酒を試飲し、夜は郷土料理を食べて帰る」という魅力的なプラン完成。この旅行に、「満喫雪国日帰りプラン」という題名をつけて売り出したい。ちりめん問屋が抜けてるな。