ローカルには何かが潜む

大阪にいるときは、全国放送の番組を見ていると、CMになる瞬間とか、CMから番組に戻る瞬間とかに、東京スポンサーの画像が一秒ほど写ったりしました。東京育ちの同行者Sは、最初の頃、
「日本にもサブリミナルCMがあった!」
と、うるさいったらありゃしない。

私が始めて関東地方に住んだのが、小学校5年生。それまでいた静岡では、同じCMが三回連続して流れるなんて、超当たり前。NHKの天気予報の途中で画面が切り替わり、地元アナウンサーがローカル天気を放送するなんて常識。

それが関東地方では、それまで全国の天気を担当していた人が、
「ここからは関東地方のお天気です」
なんて続け出すので目が点に。テレビってこういう仕組みだったのね・・・。

大阪にいた時は、ローカル局のアナウンサーは、みな漫才師だと思ってました。桑原アナウンサーとか・・・。あと、お天気の福井さんは、作り物だと思ってました。

名古屋のテレビでは、
「いらんものは、コメヒョーへ売ろーう!」
という5秒ほどのCMが、毎日唐突に、しかもしつこく流れていました。名古屋の人間は、これが全国ネットで流れていると信じています。

同行者Sさんは、毎日通勤する時に、JR大阪駅から「ホワイティ梅田」という地下街を通って、「泉の広場」から地上に出るという通勤経路を取っていました。

地下街自体の営業はしていない時も、朝7時頃から夜12時ごろまで、通行者用に通路を開放してくれていたのはいいんですけど、
「ポポポポッポッポポポポポ〜」
という独特のリズムの、「ホワイティ梅田のテーマソング」が、えんえんかかっていたそうで。
会社に着いてしばらく経って、
「アレ?この、いつの日もこの胸に流れてるメロディは・・・」
と思ったら、それが例のテーマソングだったそうです。
「ホワイティめ、生意気にもサブリミナル効果を使いやがってー!」
とご立腹でした。

余談なんですが、そのホワイティ梅田の「泉の広場」で待ち合わせをしていると、必ずワケのわからない男何人かから、
「あの〜、○○さんですよね?」
と、全然知らない名前で話しかけられます。私の想像では、そこは出会い系サイトで出会った人たちが、待ち合わせにまでこぎ付けた時、必ず利用するメッカのような場所。そう思って見ると、そのあたりで人待ち顔をしている人たちが、急に鼻息荒く見えたりして。