地震に備えて

スマトラ沖地震では、何が悔しいといって、津波が来るまでに2時間もあったのに、その脅威を予測できなかった、ということだった。日本では、どんな小さな地震でも、必ず津波情報を流すし、チリ地震奥尻島津波を体験しているだけに、どんなに津波が怖いかは叩き込まれている、はず。

私が小学校の頃、静岡県藤枝市に住んでいて、結構内陸部だったのにもかかわらず、
東海大地震が来たら、高さ10メートルの波が襲う!」
と言われていた。大阪にいるときにも、「もし大阪湾で地震があったら」というシュミレーションで、自分が住んでいる町がどっぷり水没しているCGを見てしまった。

通勤の時に窓の外を見ると、線路と平行して松の木が生えているのも気になる。松の木は、国道14号線に沿って生えている気が。私の想像では、あれは昔の防砂林。つまり、ちょい昔までそのあたりまでは海だったのでは・・・。とすると、今私が通っているこのJRの線路は、海の下だったわけで、東京湾地震が起きたら、まっさきに沈む可能性が高い気がする。

あと危険なのは会社。いったい何年に建てられたのか、絶対に知りたくない。恐らく高度成長期あたりには、最新のビルだったのでしょうが、今では中途半端に倒壊しそうな古さ。一人一つヘルメットを渡されているが、ヘルメットをかぶるヒマなんかあるかしら。

会社は2つのビルを、無理やり渡り廊下でつなげた感のある、変な構造で、内装を変える前には、
「ここは何度も工事しましたよ!」
ということを物語るように、渡り廊下の床のタイルの濃淡が微妙に違う色合いで、モザイク画のようになっていた。目を細めたら、隠し絵が出てくるかと思ったわ。

地震に合ってしまったら、自分はともかく、家族や友人の安否を知るまでが、辛く長いと思う。なので、できれば会社では被災したくないのだが、同じ会社の超話好きなおば様は、
「会社で地震に合ったら、みんなで助け合ったり・・・おしゃべりしたりできるしね!」
と、まるで修学旅行に行くような心構えでおります。

そのくせ、ちょっとした震度2くらいの揺れが起こると、あら、いない。と、思ったら既に机の下で、ヘルメットをかぶって自分だけ助かる気マンマンなんですけど。