節分の習慣にのっかる

毎日毎日献立を考えなくてはならないなんて、世の中の奥様はなんて大変なんでしょう。しかも主菜だけじゃなく、副菜も作らなきゃならないし、バランスも予算もクリアしつつ旬のものに配慮したりして、良く考えたらすごい。

友達は、週に一回だけ「ヨシケイの宅配」を利用していた。ヨシケイが作成した献立に合わせて、使う分の材料だけ持ってきてくれるというやつ。でもその日のその献立が、自分の食べたいものかどうかだなー。テレビでお好み焼き特集を見た翌日に、「かれいの煮付け献立」なんて、淡白な味の物を作る気になるかどうか。

一月は良かった。三が日はおせちや、和風なものやお鍋でごまかせたし。7日は七草がゆ、10日は鏡割りがあるし。12月だって、冬至には南瓜の煮つけ、クリスマスにはチキンなど、考える手間が省けたし。季節の行事には、乗っかってみると意外とラクだ。

そんな私が今、乗っかろうと思っているのは、節分の恵方巻。これ、大阪にいる時に知ったのだが、最近関東地方でも浸透してきた気がする。太巻きを、その年の恵方と呼ばれる方向をむいてかぶりつきながら、心の中で願い事を言うのだそうです。

今年、大阪出身の人に聞いたら、
「一本全部食べ終わるまで、何も喋っちゃダメよ!」
とのことです。できるかな〜。「んぐっ」とかは言ってしまいそう。

大阪のご家庭の方はこの日、太巻きの味の感想も述べず、願い事についてほのめかすこともせず、みな黙々と一方向を向いて太巻きと対峙しているのでしょうか。

夫婦喧嘩中の奥さんは、ダンナさんの太巻きに、わさびをこんもり入れておいたりしたらどうでしょう。