今さら、去年の年末を振り返ってみる

去年最後の出勤日は、とっても忙しかった。法人営業をしている私のような業者は、年末年始には出張案件もなくヒマだったと思う。スマトラ沖地震でも、主催旅行をしている業者さんは安否確認や問い合わせで大変だったと思うが、私なんてここ数年プーケットの予約すらしていないので、スリーレターすら忘れてしまい、「PKT」としつこく入力する始末。正解は「HKT」でした。

しかし、それなりに忙しく過ごしていたら、ワケのわからない電話を何件か受けた。

「頂いた日程表に書いてある、『大連泊』とは何泊くらいの連泊を指すのですか?」
という、秘書の方からのお問い合わせがあった。大きな連泊か・・・。北京に泊まるのは「北京泊」、上海に泊まるのは「上海泊」、それに準じると「大連に泊まる」ことは、「大連泊」と表記するしかなかったのですが・・・日本語って難しい。

この秘書のボスの方が、毎晩ホテルでパーティー三昧、ルームサービス頼み放題、湯水のようにチップをばらまき放題で、『オレは大連泊してるぜ』、ってな光景を想像してしまった。

一応大掃除もしてみた。年に数回しか使わない、電動タイプライターなどの掃除や、全く使われていない電話機の掃除まで丁寧にしていたら、あらっ、かかっちゃった。その時は急いで切ったので事なきを得たけど、その日何度か間違い電話がかかってきたのが気にかかる。きっと、電話機を掃除している途中で、ついうっかり短縮ボタンかリダイヤルを押してしまった人が、何人かいたに違いない。うちでも猫がたまに、謎の電話をかけているしな。

終業時間間際には、
「お宅から借りた携帯電話が全くかからないんだけど!」
という、非常にテンションの高い、怒りのクレームが海外から。名乗ることもせず、怒鳴りまくってます。やだなー。機械の不具合には対応できないので、「説明書にある、携帯電話会社のメンテナンスにかけてみたらいかがですか?」
と提案したのに、
「だって電話が使えないのに、どうやってかけるんだよ!」
と大変なご立腹で。じゃ、この電話はどうやってかけてるんで?とも聞けませんでした。

最後に判明したところによると、この電話をかけてきたオッチョコチョイは、全くの別会社手配の方でした。それが判明してゆく一秒ごとに、そのお方の声がトーンダウンしていくのが面白かったです。最後は敬語になりました。