謎の劇症胃炎

最近時々腹痛に襲われる。食べたものが悪かったのか、お腹が冷えたのかは定かではないのだが、何か重大な病気が潜んでいるのではないかと、不安に思っていた。痛いのはおへその上あたり。胃か・・・。

ネットで調べてみたら、血のめぐりが悪くなっている時にも起きるという。体の冷えるような食べ物は避けて、生姜やユズなどで体を暖めるといいらしい。これは丁度よかった。先月、韓国ドラマにはこれっぽっちも興味がない会社の女性3人が、この間の悪い今、韓国に旅行で行き、おみやげとしてユズ茶をもらったところ。ちなみに彼女達3人は、空港に到着した瞬間から、行きあう韓国人全てに、
「ヨンサマ?ヨンサマ?」
と声をかけられたと言う。

しかし忙しかったので飲むどころか、お昼までなかなかゆっくり座る暇もなく、ようやく11時45分ごろ、落ち着いて椅子に座ることができた。

と、思ったら、なんかおへそのあたりに違和感が。焼けるように熱い。おかしい。恐る恐る服の上から触ってみると、妙なしこりが。こっ、これは!・・・確か朝には何もなかったはず。こんな短時間で、こんなに劇的な症状が現れる胃の病気とは・・・私の頭の中を、「未知の悪性ピロリ菌」とか「胃炎型のSARS」とかいった言葉が、ぐるんぐるんと。

鈍痛とか、さし込みとかいうならまだ病名が推測できるが、焼け付くように熱いなんて、普通じゃない。昨晩から今朝にかけての食事内容や、行動を必死に思い返してみた、そういえば、今朝のこと。最近お腹が冷えると思って、家を出る直前に、確か、貼ったような・・・カイロを。あら、カイロだったわ。

秋にイギリスに行った時、ドラッグストアの「Boots」で、初期の風邪に効きそうなグッズを探していたら、「heatナントカ」というものが2ポンドで売られていた。『すぐに体が暖まり、長時間その効果が持続します』と書いてあるし、2ポンドってまた、微妙に効きそうな値段。思い切って買って、わくわくしながら封を切ったら、これは日本では「使い捨てカイロ」と言われているものでは・・・。日本で100円で売っているもの、下手すりゃ小川町あたりではタダで配られているものを、400円も出して買ってしまったなんて・・・。

その体験を踏まえて、先月のウィーン用にカイロを1パック買っておいた。でも日頃使う習慣がないもんだから、使い頃がわからず、今日がその絶好の機会だと思ったのよー。