TINTINと書いてタンタンと読む

以前、同行者Sの同僚が、エルメスの「ピコタン」を買った話を日記に書いた。その後たまたま、ピコタンを持ったその同僚の人とお会いする機会があり、、
「ああ、これが噂の・・・」
と言おうとしたが、同行者Sが間違えて覚えていた謎の名前「クレポ」が頭を駆け巡り、「ピコタン」という固有名詞が出てこず。

数年前、全日空の羽田発韓国行チャーター便のイメージキャラクターがタンタンだった。そうよね〜だって、タンタンはベルギー生まれの少年記者で、ブラッセルに住み、スノーウィって犬と一緒に世界を駆け巡ってるものね・・・って、韓国には全然関係ないじゃん。

その時販促品で配られたのが、タンタングッズ。私は見ていないが、同行者Sの会社にもそれが配られたらしい。これ以降は、同行者Sの同僚女性の話を元に構成されております。

ある日、上司である「ハナクソ専務さん」が出先から電話をかけて来ました。「ハナクソ専務さん」は、無意識のうちに鼻をほじるという、大変イヤなクセを持っているので、直球でその仇名がつけられました。もちろん普段は、「ハナクソ専務さん」なんてまどろっこしい呼ばれ方ではなく、ただ単に「ハナクソ」と呼ばれています。

ハナクソ専務の用件は、
「オレの机の横にあるティンティンのヤツ、出先まで持ってきて」
というものでした。ティンティン・・・ハナクソ専務の机の物なんて、金輪際触りたくないと思っていましたが、もしやと思って見てみると・・・あったあった、想像通りタンタンのグッズです。

しかし、何か語感が語感なだけに、余計な事を口走ってセクハラ発言にまで発展してはウザい、ととっさに判断して、あえて訂正せずに、
「わかりました、今向かいます!」
とだけ答えて、ハナクソ専務にそのグッズを手渡しに行きました。

私が会社に戻って何時間後かにハナクソ専務、帰社。
「イヤ〜、助かったよ、お客さんにティンティンあげたら、とっても喜んでたよ!」
と、ご報告。お客さんも訂正してあげなかったようです。

この小話を語る前の、同行者Sの前置きは、
「タンタンって全然知らないんだけどさあ」
だったのにもビックリ。あれは・・・記憶も鮮やかな今年7月の事。確か私達ブラッセルに行きました。地下鉄の駅の壁画や、看板に描かれたタンタンを見ながら、
「やっぱりブラッセルはタンタンの町だねー!」
って何度も言ったのに、ちゃんと覚えてろぃ。