天才湾岸スキーヤー現る

反射神経に自信があるから、免許は楽勝で取れるはず・・・と大きく出たものの、そういえば私ったらスキーでロクでもない事故を、何度も起こしていた事を思い出したわ。

スキーとは昔から相性が悪く、何度行ってもうまくならない。10回位しか行ってないけど。しかもここ5年は一度も行ってないし、最後に行ったスキー場は「ザウス」だし。でも海外スキーの経験もあるのよ。

と言っても、スイスでもカナダでもなく、韓国だけど。しかもパッケージ旅行作成のための視察で。私が行ったのは、ソウルから車で3時間くらいかかる内陸部で、韓国唯一の高級スキーリゾートと言われたところ。と言っても、私が初めての外国人旅行者だ、みたいなことを言われたな。

絶対に自分の力量では滑れない、アイスバーンの絶壁を、泣きながら板を担いで歩いて降りたことなんて数知れず。転んだ拍子にビンディングが外れて、板だけ華麗に麓まで滑降して行ったことも何度も。

ブーツにビンディングが入らず、
「ギャ〜助けてぐだざい〜」
と、通りがかりのお兄ちゃんに泣きついたこともあった。問題はそこが韓国で、日本語も英語も通じなかったことか。お兄ちゃんは救助隊を呼んでくると身振りで伝えて、下っていった。その直後、あら・・・ブーツがはまったわ。

そんなわけで、スロープを下る途中、さっきのお兄ちゃんを乗せた救助のスノーモービルが、私がいたであろう地点に全速力で登っていくのとすれ違った時には、思わず木の陰に隠れました。あ〜ごめんなさい。

上越のスキー場に行った時には、どう考えても私の過失ではないのに、イキがった若者男子に後ろから追突された。一瞬気を失うほどで、膝も捻挫。ホラね、こういう時骨折とかしないのが、反射神経がいい証拠だっつーの。

そんなこんなで、すっかりスキーが怖くなってしまったが、その後ニセコに行った時には、広いスロープとパウダースノーのおかげで、スキーがうまくなったような気が。その後、天然雪のスキー場に行っていないので、私の中には、「天才スキーヤーの私」の記憶しかない。