お土産物に文句を言ってみる

眠い。あー眠い。
こんな眠い時には、おみやげとしてもらったが、イマイチ食べる気が起きない、
「韓国みやげの、緑茶ゼリー」
または、
「韓国土産の、朝鮮人参ゼリー」
でも食べて眠気を覚ますか。
または、
「韓国みやげの、お地蔵さんがオレンジを抱いている包み紙のチョコらしきもの」
の正体を突き止めてみるとか。

こんなに梅好きの私の心でさえ捉えられない、
「台湾みやげの、甘い干し梅」
も大量に残ってるな。
「梅なら何でも好きです!」
って言ってたらおみやげにもらったんですが、最初の一粒で吐き気が起きたという、梅とは思えない物体。
「おっ、おいしいです!とっても!」
と伝えるしかなかったのですが、彼がまた台湾に出張する日が来ませんように。

他には、
「イギリスみやげの、食べていると砂糖が分離するキャラメル」
も、そろそろ捨てたい。

まだ冷戦中だった頃、モスクワ空港で購入したというおみやげで、マトリョーシカの絵柄のチョコを思い出す。いつまでなめても、どんな熱い飲み物と一緒に食べても、いっこうに口の中で溶けないガンコもの。共産圏の、薄暗くて、隙間風が吹く工場を思い浮かべたものよ。そこの視力が悪くなった女工さんが、工場長に騙されて・・・って、これは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の筋か。

このイギリスみやげのキャラメルは、隣の人に貰ったので、引き出しを開けるたびに、
「あっ、オレのみやげが一向に減ってない。まさか捨てる気じゃあるまいな」
と思っているだろうから、捨てる時期にも気を使う。

しかし、頂いておいて文句を言うのもなんですが、賞味期限がギリギリだったとこを見ると、さては君、これはスーパーの特売で買ったね。以前も、ゴールデンウィークに行った旅行のおみやげが、
イースターチョコ詰め合わせ」
だったでしょうが。イースターって確か3月末から4月初めにかけてですわよね。お見通しだよ。

そんな自分も、いつもおみやげはチョコばっかりで、夏の間なんて、空港から家に帰って会社に持ってくる途中で、一度溶けてまた固まり、そしてまた溶けてみました、という疑いのあるものを配ったりしているので、カゲで
「あのフニャチョコ女」
とか言われているかもしれないな。